「岐阜県の信号機」の版間の差分
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岐阜県では主灯器を交差点右奥に設置する方式が広く見られ、マニアはこれを岐阜設置と呼んでいる。右折車からの視認性等に優れる反面、混乱を招きやすいとされている。 | 岐阜県では主灯器を交差点右奥に設置する方式が広く見られ、マニアはこれを岐阜設置と呼んでいる。右折車からの視認性等に優れる反面、混乱を招きやすいとされている。 | ||
==== ・設置高 ==== | |||
従来はG.Lから5600㎜以上の高さに車両用灯器を設置していたが、低コスト灯器の視認性改善のため5100㎜に変更された。 | |||
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標準的な全赤時間・黄時間は3秒(矢印後は2秒)である。 | 標準的な全赤時間・黄時間は3秒(矢印後は2秒)である。 | ||
=== 交通管制システム === | |||
住友電工システムソリューション製のシステムが導入(以前は京三製作所製)。 | |||
系統制御、集中制御の導入を積極的に行っており、アナログ回線終了に伴うディジタル回線化も進められている。現在使用されている通信システムは次の通り。 | |||
'''・電話回線'''…かつてから使用されていたが、サービス終了に伴い移行が進められている。 | |||
'''・光回線'''…2021年度から導入。回線箱の代わりにONUが使用される。制御機更新と同時に改修される場合に導入されることが多い。 | |||
'''・携帯回線'''…2025年度から導入。既に制御機がある程度新しい場合、回線箱はそのまま[[集約回線無線通信装置]]が導入されることが多い。 | |||
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一部の交差点で導入されているが、数は少ない。交差側の右折矢印と同時に左折矢印を出す制御が一般的。 | |||
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変形交差点や右折レーンがない十字路で採用される。標示板は「分離式」。 | |||
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主に駅前や観光地(高山等)に導入されている。標示板は車灯のみに「歩車分離式」「歩車分離式(スクランブル式)」。指定時間のみ分離するケースでも、標示板にその旨は記されない。 | 主に駅前や観光地(高山等)に導入されている。標示板は車灯のみに「歩車分離式」「歩車分離式(スクランブル式)」。指定時間のみ分離するケースでも、標示板にその旨は記されない。 | ||
==== ・時差式 ==== | |||
基本的に警察庁の通達に従い、2017年度から順次青延長方式への移行、右折矢印への変更を行っている。ただし、交通に与える影響が多い場合は矢印式時差式制御を継続している。 | |||
==== ・[[押ボタン式|押ボタン式(単路及び閃光)]] ==== | ==== ・[[押ボタン式|押ボタン式(単路及び閃光)]] ==== | ||
幹線青現示方式、閃光方式の両方が用いられているが、単路においては青現示に移行する場合も見られる。閃光方式の交差点は単路となるよう改良されるか、定周期化されることが多く数を減らしている。 | 幹線青現示方式、閃光方式の両方が用いられているが、単路においては青現示に移行する場合も見られる。閃光方式の交差点は単路となるよう改良されるか、定周期化されることが多く数を減らしている。 | ||
標示板は「押ボタン式」で歩灯のみに設置されていたが、2017年度以降は歩灯の標示板も廃止された 。 | |||
==== ・半感応・押ボタン式 ==== | ==== ・半感応・押ボタン式 ==== | ||
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標示板は「押ボタン式」で歩灯のみに設置されていたが、2017年度以降は歩灯も廃止。 | 標示板は「押ボタン式」で歩灯のみに設置されていたが、2017年度以降は歩灯も廃止。 | ||
== | ==== ・夜間点滅式 ==== | ||
一部の小規模交差点を除く多くで廃止され、終日定周期制御が行われている。 | |||
== 周辺物 == | |||
=== 信号柱 === | |||
==== ・[[鋼管柱]] ==== | |||
標準的に採用されている。基本的に内線式で使用され、ケーブルの取り出し部は金属製のエントランスキャップが使用される。歩灯のみを設置する場合でもできるだけ太い鋼管柱を使用し、自立柱は使用しない傾向である。 | |||
根巻と柱の隙間をコーキングで埋める珍しい仕様である(一般的に溶接で接続)。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。 | |||
==== ・[[コンクリート柱]] ==== | |||
現在は道路工事等で採用されている。古いコンクリート柱は全数非破壊検査が実施され、鉄筋の破断が見らないか確認されている。結果に応じて赤色(早急に交換が必要)、黄色(近いうちに交換が必要)、青色(安全)のペイントが行われ、計画的に建替が実施される。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。 | |||
==== ・[[複合柱]] ==== | |||
市街地の新設交差点では現在も新設されることがある。複合柱が採用された場合でも岐阜設置となることが多い。 | |||
=== 函 === | |||
==== ・[[端子箱]] ==== | |||
端子台の無いタイプ(箱のみ)が使用され、ツイストコネクタを用いて結線する。以前は[[アサヒ機工]]製が導入されていたが、近年は信号電材製がほとんどである。 | |||
==== ・[[電源箱]]・[[架台]] ==== | |||
押ボタン式単路を除くすべての交差点で、災害対応型(発々コネクタ内蔵)の電源箱、架台が使用される。押ボタン式単路や車両感知器の電源には一般形の電源箱が採用される。いずれの電源箱も信号電材製がほとんどである。 | |||
==== ・[[電話回線接続箱|回線箱]]・[[光回線収容筐体|ONU収納箱]] ==== | |||
集中制御で設置される。どちらも信号電材製がほとんどである。ONU収納箱では広告禁止ステッカーが貼り付けられることがある。 | |||
=== 機器 === | |||
機器は多くの場合ブレードフレキを用いて設置される。架台式はデザイン設置等の一部に限られる。 | |||
==== ・視覚障害者用付加装置(音響装置) ==== | |||
メロディー式は全廃され、全て擬音式となった。また、同時鳴きもほぼ全廃され、警交仕規第217号の同種鳴き交わしが更新対象となっている。 | |||
地中線式や複雑な制御を行う交差点では個別音響装置も導入されている。 | |||
音響用押ボタン箱はほとんど設置されず、夜間は鳴動停止する地点がほとんどである。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。 | |||
==== ・視覚障害者用案内装置 ==== | |||
現在導入が進められている。吊下式の場合はスピーカ内蔵型、側柱式では外付けとなる。 | |||
==== ・[[車両感知器]] ==== | |||
リコール用では多くの場合[[超音波式車両感知器|超音波式]]が使用される。細街路では超音波ドップラ式又は[[画像式車両感知器|画像式]]も使用される。 | |||
交通量計測用では、超音波式又は[[遠赤外線式車両感知器|遠赤外線式]]が使用される。以前はソーラー式の遠赤外線式と無線伝送装置の組み合わせが多用されていたが、近年はコスト削減のため超音波式が使用される場合が多い。 | |||
右折車両感応用、全感応用では超音波式、遠赤外線式又は画像式が使用される。 | |||
広告禁止ステッカーが貼り付けられる。 | |||
==== ・無線伝送装置 ==== | |||
通信コスト削減のため、車両感知器の情報や連動用に無線伝送装置が多用される。電波式、光学式のどちらも導入されている。 | |||
広告禁止ステッカーが貼り付けられる。 | |||
==== ・[[歩行者用押ボタン箱]] ==== | |||
「Ⅰ」形が採用される。試験設置を除き、タッチ式は採用されていない。古いものは減少傾向であるが、また厚箱も見られる。 | |||
[[警管仕第42号|歩行者用タッチ式スイッチ]]は現時点で導入されていない。 | |||
==== ・[[高齢者等用押ボタン箱|高齢者等用押ボタン箱(交通弱者用押ボタン箱)]] ==== | |||
以前は歩灯に「弱者押ボタン式」の標示板を設置していた(現在は廃止)。また、横断用押ボタン箱と一体になったタイプも導入されている。 | |||
[[警管仕第42号|歩行者用タッチ式スイッチ]]は現時点で導入されていない。 | |||
=== ケーブル === | |||
カラータイプのケーブルが使用される。 | |||
2023年度ごろまで、[[SVVケーブル]](非自己支持型)が使用され、吊線に巻き付ける施工方法であった。柱付近ではバインド線や紐でまとめる工法であり、これが外れるとケーブルが解けることがあった。 | |||
SVVケーブルの製造終了後、SVV-SSD(自己支持型)へと移行した。 | |||
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2026年5月28日 (木) 15:31時点における版
ここでは岐阜県の特徴・動向を示す。
灯器
種類
・LED式灯器
2025年度までに車灯・歩灯共にLED化率100%を達成した(事故復旧分を除く)。以降は厚型LED灯器や状態の悪い薄型LED灯器を更新対象としている。
2006(平成18)年度からは、特に信号電材製のLED式灯器が大量に導入されており、メーカの偏りは全国指折りと言われている。
・電球式灯器
LED化以前から灯器更新に積極的であり、概ね20~30年で更新を行っていた。そのため、かなり前から角形灯器や初期丸形灯器は絶滅していたものと考えられている。
角型灯器~アルミ灯器では、京三製作所製の灯器が大量に導入されていた。アルミ灯器では京三製作所製と日本信号製がほぼ半々で導入されていた。
このことから、かなり昔から灯器メーカの偏りが大きい県であったことが分かる。
運用
・レンズ径の統一
低コスト灯器の導入以降、多くの地域でφ250とφ300の混在が見られるが、岐阜県では一つの交差点でのレンズ径は原則統一している。
電球式とφ300LED式の混在する交差点では、全てφ250に更新するか電球式のみφ300で置き換える。このときφ300は統一更新で撤去された中古を使用することが多い。
なお、レンズ径の統一は自転車用、縦型補助灯器、予告灯、軽車両用、事故復旧では行われないことがある。
・経過時間表示付き歩行者用灯器
岐阜県では歩車分離式(特に歩行者専用現示方式)の交差点では、ほとんどの場合経過時間表示付きの歩灯が採用される。
設置方法
・岐阜設置
岐阜県では主灯器を交差点右奥に設置する方式が広く見られ、マニアはこれを岐阜設置と呼んでいる。右折車からの視認性等に優れる反面、混乱を招きやすいとされている。
・設置高
従来はG.Lから5600㎜以上の高さに車両用灯器を設置していたが、低コスト灯器の視認性改善のため5100㎜に変更された。
・減柱
一本の信号柱に複数の灯器を設置する、借用柱を活用する等の減柱を進めている。
制御
共通
平均サイクル長が全国で2番目に長い。
標準的な全赤時間・黄時間は3秒(矢印後は2秒)である。
交通管制システム
住友電工システムソリューション製のシステムが導入(以前は京三製作所製)。
系統制御、集中制御の導入を積極的に行っており、アナログ回線終了に伴うディジタル回線化も進められている。現在使用されている通信システムは次の通り。
・電話回線…かつてから使用されていたが、サービス終了に伴い移行が進められている。
・光回線…2021年度から導入。回線箱の代わりにONUが使用される。制御機更新と同時に改修される場合に導入されることが多い。
・携帯回線…2025年度から導入。既に制御機がある程度新しい場合、回線箱はそのまま集約回線無線通信装置が導入されることが多い。
各種制御の導入状況
・右折車両分離方式
幹線道路を中心に、積極的に導入されている。特に近年新設される幹線道路の交差点では高い確率で導入されている。
直進左折現示後の全赤現示時間は2秒である。
・右左折車両分離方式
一部の交差点で導入されているが、数は少ない。交差側の右折矢印と同時に左折矢印を出す制御が一般的。
・別出し方式
変形交差点や右折レーンがない十字路で採用される。標示板は「分離式」。
・歩車分離式(歩行者専用現示方式・スクランブル方式)
主に駅前や観光地(高山等)に導入されている。標示板は車灯のみに「歩車分離式」「歩車分離式(スクランブル式)」。指定時間のみ分離するケースでも、標示板にその旨は記されない。
・時差式
基本的に警察庁の通達に従い、2017年度から順次青延長方式への移行、右折矢印への変更を行っている。ただし、交通に与える影響が多い場合は矢印式時差式制御を継続している。
・押ボタン式(単路及び閃光)
幹線青現示方式、閃光方式の両方が用いられているが、単路においては青現示に移行する場合も見られる。閃光方式の交差点は単路となるよう改良されるか、定周期化されることが多く数を減らしている。
標示板は「押ボタン式」で歩灯のみに設置されていたが、2017年度以降は歩灯の標示板も廃止された 。
・半感応・押ボタン式
以前は大部分の交差点に導入していたが、現在はコスト削減のため、ほとんどが定周期化されている。
標示板は「押ボタン式」で歩灯のみに設置されていたが、2017年度以降は歩灯も廃止。
・夜間点滅式
一部の小規模交差点を除く多くで廃止され、終日定周期制御が行われている。
周辺物
信号柱
・鋼管柱
標準的に採用されている。基本的に内線式で使用され、ケーブルの取り出し部は金属製のエントランスキャップが使用される。歩灯のみを設置する場合でもできるだけ太い鋼管柱を使用し、自立柱は使用しない傾向である。
根巻と柱の隙間をコーキングで埋める珍しい仕様である(一般的に溶接で接続)。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。
・コンクリート柱
現在は道路工事等で採用されている。古いコンクリート柱は全数非破壊検査が実施され、鉄筋の破断が見らないか確認されている。結果に応じて赤色(早急に交換が必要)、黄色(近いうちに交換が必要)、青色(安全)のペイントが行われ、計画的に建替が実施される。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。
・複合柱
市街地の新設交差点では現在も新設されることがある。複合柱が採用された場合でも岐阜設置となることが多い。
函
・端子箱
端子台の無いタイプ(箱のみ)が使用され、ツイストコネクタを用いて結線する。以前はアサヒ機工製が導入されていたが、近年は信号電材製がほとんどである。
・電源箱・架台
押ボタン式単路を除くすべての交差点で、災害対応型(発々コネクタ内蔵)の電源箱、架台が使用される。押ボタン式単路や車両感知器の電源には一般形の電源箱が採用される。いずれの電源箱も信号電材製がほとんどである。
・回線箱・ONU収納箱
集中制御で設置される。どちらも信号電材製がほとんどである。ONU収納箱では広告禁止ステッカーが貼り付けられることがある。
機器
機器は多くの場合ブレードフレキを用いて設置される。架台式はデザイン設置等の一部に限られる。
・視覚障害者用付加装置(音響装置)
メロディー式は全廃され、全て擬音式となった。また、同時鳴きもほぼ全廃され、警交仕規第217号の同種鳴き交わしが更新対象となっている。
地中線式や複雑な制御を行う交差点では個別音響装置も導入されている。
音響用押ボタン箱はほとんど設置されず、夜間は鳴動停止する地点がほとんどである。広告禁止ステッカーが貼り付けられる。
・視覚障害者用案内装置
現在導入が進められている。吊下式の場合はスピーカ内蔵型、側柱式では外付けとなる。
・車両感知器
リコール用では多くの場合超音波式が使用される。細街路では超音波ドップラ式又は画像式も使用される。
交通量計測用では、超音波式又は遠赤外線式が使用される。以前はソーラー式の遠赤外線式と無線伝送装置の組み合わせが多用されていたが、近年はコスト削減のため超音波式が使用される場合が多い。
右折車両感応用、全感応用では超音波式、遠赤外線式又は画像式が使用される。
広告禁止ステッカーが貼り付けられる。
・無線伝送装置
通信コスト削減のため、車両感知器の情報や連動用に無線伝送装置が多用される。電波式、光学式のどちらも導入されている。
広告禁止ステッカーが貼り付けられる。
・歩行者用押ボタン箱
「Ⅰ」形が採用される。試験設置を除き、タッチ式は採用されていない。古いものは減少傾向であるが、また厚箱も見られる。
歩行者用タッチ式スイッチは現時点で導入されていない。
・高齢者等用押ボタン箱(交通弱者用押ボタン箱)
以前は歩灯に「弱者押ボタン式」の標示板を設置していた(現在は廃止)。また、横断用押ボタン箱と一体になったタイプも導入されている。
歩行者用タッチ式スイッチは現時点で導入されていない。
ケーブル
カラータイプのケーブルが使用される。
2023年度ごろまで、SVVケーブル(非自己支持型)が使用され、吊線に巻き付ける施工方法であった。柱付近ではバインド線や紐でまとめる工法であり、これが外れるとケーブルが解けることがあった。
SVVケーブルの製造終了後、SVV-SSD(自己支持型)へと移行した。