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電源箱

提供:信号機Wiki

電源箱とは、引き込み線と制御機の間等に設ける開閉器を含む箱である。

概要

交通信号電源箱(岐阜県警察仕様 指定色)

信号機は商用電源(電力会社から供給される交流電源)で駆動するため、一般には電柱から電源を引き込む必要がある。その引き込み線と制御機までの間に設ける箱を電源箱という。最も単純なものは内部に開閉器(一般にはカバー付きナイフスイッチ)のみを設けたものであるが、用途によって付加機能を備えたものも存在する。これを設けることで制御機更新時などに簡単に停電させることができる。

なお制御機本体にもブレーカーが存在するため、必ずしも必須の設備ではない。大阪府などでは原則これを設置していない。また、補助ボックスと用途が被るため、これらを用いる都道府県では設置しない場合が多い。

交通信号制御機に限らず、車両感知器や無線伝送装置などを独立した商用電源で設置する場合や、交差点監視用カメラ(事故記録装置)の電源部などにも用いられる。

自動起動型発動発電機やリチウム電源付加装置を設置した交差点では、これらの入力・出力側2箇所に電源箱を設置する場合がある。

種類

単純な設備であるが、各都道府県警察の仕様や設置環境により様々な種類がみられる。

筐体

各社多くが端子箱とほぼ同様の筐体であるが、接続ケーブル等を格納できる大型筐体も存在する。アルミダイキャスト製または板金製の筐体がほとんどである。

接続方法

内線式鋼管柱を用いる場合は背面から、露出の場合は上部または下部に電線菅を接続できるものが多い。また、災害対応電源箱の場合は下部からケーブルを外部に引き出せるよう、ゴムブッシング等で蓋がされている場合が多い。

錠前

特に災害対応電源箱の場合、容易に開閉できるよう低い位置に設ける必要があるため、制御機と同様の錠前が取り付けられる場合がある。

塗装

メーカーにより塗装や溶融亜鉛メッキ等が行われる。指定色塗装品も多数存在する。

電力量計

特に電球式灯器の交差点において、電力量計を格納し窓から視認できる構造の電源箱が用いられる場合がある。近年はLED化に伴う電力量計の撤去により減少傾向である。

災害対応

開閉器のほかに切り替えSW・コネクタ等を設けたもの。停電時などに電源箱内のSWを切り替え、格納されたコネクタを発動発電機・ポータブル電源・電気自動車等に接続することができる。災害時の停電に伴う滅灯対策として一部の都道府県では積極的に整備している。自動起動型発動発電機・リチウム電池式付加装置と比較すると、発電機等の接続の手間があり即時稼動は不可能だが、圧倒的に低コストであるため多くの交差点に整備可能である。

災害対応である目印として「災」などのシールが貼り付けられる場合が多い。

なお最近製造されたコイト電工製の制御機などでは制御機そのものに給電口が備えられており、電源箱がない場合も外部給電が可能である。ただし、その場合も責任分界のため電源箱が設置されるケースが多い。

パイロットランプ

特に災害対応電源箱において、通電状態を示すパイロットランプが取り付けられる場合がある。筐体内に格納されている場合と、表から見える位置に設置されている場合がある。

設置位置

多くの都道府県では制御機上部に設置する。災害対応電源箱の場合は人間の手の届く設置位置になる場合が多い。ただし、福井県などでは電源箱を引き込み直後の柱上部に設置し、災害対応化等は補助ボックスで行う。

主な製造メーカー

アサヒ機工

アルミ製プレス筐体のものが製造されている。

足立電材

鉄筐体に溶融亜鉛メッキを施したものが製造されている。

信号電材

アルミダイキャスト製と、板金製のものが製造されている。