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スクランブル方式

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スクランブル方式(すくらんぶるほうしき)とは、歩車分離式制御の一つ。スクランブル式と呼ばれることが多い。

概要[編集 | ソースを編集]

歩行者と車両を分離する方式としては歩行者専用現示方式が基本となっているが、それに加え交差点内の斜め横断も許可した方式がスクランブル式となる[1]。ただし、交差点一様に横断歩道が敷かれている場合を除き、歩行者は横断歩道を横断する必要がある。

とりわけ駅前に設置されることが多く、車両より歩行者の流動が多い箇所で顕著に見かけられる。

昭和29(1954)年3月5日、熊本市の子飼交差点に日本初のスクランブル交差点が設置されたとされている[2]。日本最大のスクランブル交差点は、東京都渋谷区「渋谷駅前」となっている[2]

標示板について[編集 | ソースを編集]

スクランブル式であることを示す標示板については特に取り決めがなく、また設置に関しても任意であるため、スクランブル式を採用していてもそれを示す標示板がない場合があるが、斜め横断が可能なものは大抵の場合スクランブル式となる。

規格がないため都道府県によって乱立しており、「スクランブル」「スクランブル式」「スクランブル式交差点」「スクランブル交差点」など表記ゆれが目立つ。

また、歩行者用灯器のうち斜め横断に向けたものには「斜め横断専用」の標示板が取り付けられることがある。

セミスクランブルについて[編集 | ソースを編集]

愛知県では、「セミスクランブル」という標示板を設置した交差点が存在する[3]。具体的に何が「セミ(準)」なのかは不明。少なくとも斜め横断に相当するような横断歩道は存在せず、歩行者専用現示方式に近い方式と言えるが、「一部歩車分離式」制御と似た扱いなのかもしれない。

参考文献[編集 | ソースを編集]