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2025年1月6日 (月) 18:40時点における版
庇(ひさし)とは、信号機の灯火の上に取り付けられる、帽子のつばのような部分である。「フード」とも呼ばれる。

概要
太陽光を防いだり、他の道路からの誤認を防いだりする役割がある。日本に初めて信号機が設置された時から長期にわたって信号機に取り付けられていたが、LED式信号機では太陽光を防ぐ必要性が低下し、庇が短い信号機や、庇が無い信号機も設置されるようになった。また、2017年登場の低コスト灯器ではフードレスが標準となり、誤認防止や着雪対策以外の庇が取り付けられることは稀である。
通常庇
通常庇は、その信号機の標準的な庇である。長さは基本的には1種類だが、警管仕厚型LEDなどの一部の灯器では庇が短くなっているものがある。また、豪雪地域に設置される縦型灯器には、青と黄色の庇が短くなっているものもある。薄型LED以降の世代では、ショートフードに対して「ロングフード」と呼ばれることがある[補足 1]。また、低コスト灯器ではフードレスが標準となったため、通常庇を取り付けたものは極めて少ない。
通常庇の中でも特徴的な形状をしているものは、信号ファンによる愛称がつけられている。詳しくは、それぞれのページを参照。
ショートフード

ショートフードは、薄型LED以降の世代に使われている、長さが従来の半分以下のフードである。薄型LEDにショートフードと通常庇のどちらを採用するかは都道府県によって異なる(例えば東京都ではショートフードが大半だが、神奈川県では通常庇が大半である)。低コスト灯器ではフードレスが標準になったためあまり見られないが、日本信号や三協高分子の低コスト灯器ではショートフードを取り付けたものもある。
ダブルフード

ダブルフードは、誤認防止庇の1つである。円周の3/4程度を覆い、片側からの誤認を防止する。「Wフード」「ダブル庇」「W庇」「片かくしフード」等とも呼ばれる。
ダブルフードのうち、形状が左右非対称のものは、「非対称誤認防止庇」と呼ばれる。非対称誤認防止庇のうち、右側を隠しているものは「右隠し庇」、左側を隠しているものは「左隠し庇」と呼ばれる。
筒形フード

筒形フードは、筒の形をした誤認防止庇である。円周のほとんどを覆い、左右からの誤認を防止する。「筒型フード」、「筒形庇」、「筒型庇」などとも呼ばれる。
土管庇
筒形フードのうち、裾が無く、下部の開きが大きいもの(特に京三角型、関東型宇宙人、小糸角型、包丁(未遂)、小糸FRP、日信初期FRP)は、「土管庇」と呼ばれる[補足 2]。
ルーバーフード

ルーバーフードは、誤認防止のためにフードの内側にルーバーを並べて信号の見える範囲を制限しているフードである。「視角制限フード」、「視角制限庇」などとも呼ばれる。鋭角交差点で他の道路から隠す左右制限と、隣接交差点で隣の交差点から隠す上下制限がある[1]。
SD制限

信号電材が製造している四角い視角制限フードは、「SD制限」と呼ばれる。また、小糸や京三も過去に似た形状のフードを製造しており、それぞれ「KO制限」、「KY制限」と呼ばれる。
カプセルフード

カプセルフードは、着雪防止のために灯火を透明なカバーで覆ったフードである。尖った形状の「クチバシカプセル」と、あまり尖っていない形状の「玉ねぎカプセル」の2種類が存在する。また、カプセルフードの一部を黒色にしたり、内側にルーバーを並べたりして誤認防止の機能を持たせたものも存在する。
西日対策フード
西日対策灯器には通常と異なるフードが使われることがある。車両用灯器では通常よりも長いフードが使われ、歩行者灯器では下に傾いた庇が使われる。歩行者灯器の西日対策フードは「愛知庇」とも呼ばれる[補足 3]。
その他
静岡県に設置されている、他県と比べて長い誤認防止庇は「スーパーロングフード」とも呼ばれる。
参考文献
- ↑ 信号電材株式会社. "外付フード視角制限灯器", 信号電材株式会社. n.d. , (参照 2025-01-06).
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