「六角歩灯」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
前身は[[弁当箱]] | 前身は[[弁当箱]]と呼ばれており、そこから材質をアルミニウム合金に変更したタイプが六角歩灯と呼ばれている。昭和62(1987)年度より製造が開始され、昭和63(1988)年頭頃までは弁当箱と平行して設置されていた。アルミニウム製のため、錆が発生しない<ref group="注釈">[[アーム]]やその他設置物からもらい錆を受けて結果錆びているように見えるものはいくつか確認できる。</ref>。 | ||
名称の由来は、横、あるいは底面を見た時に六角形になっていることと思われる。 | 名称の由来は、横、あるいは底面を見た時に六角形になっていることと思われる。 | ||
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基本的に表面は大きく変化はしていないが、若干[[フード]]が角ばった。背面はシンプルな曲線からでっぱりのあるごつごつした見た目になり、若干スリムになった。[[レンズ]]は特に変化していない。 | 基本的に表面は大きく変化はしていないが、若干[[フード]]が角ばった。背面はシンプルな曲線からでっぱりのあるごつごつした見た目になり、若干スリムになった。[[レンズ]]は特に変化していない。 | ||
=== [[京三製作所]] === | |||
昭和62(1987)年度より製造開始。日本信号製と酷似した筐体だが、微妙な差異があり(下記参照)あくまで自社製であると推察される。 | 昭和62(1987)年度より製造開始。日本信号製と酷似した筐体だが、微妙な差異があり(下記参照)あくまで自社製であると推察される。 | ||
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日本信号 | === [[日本信号]] === | ||
昭和62(1987)年度より製造開始。京三製と酷似した筐体だが、微妙な差異があり(下記参照)あくまで自社製であると推察される。 | 昭和62(1987)年度より製造開始。京三製と酷似した筐体だが、微妙な差異があり(下記参照)あくまで自社製であると推察される。 | ||
平成9(1997)年頃に警交仕規第219号準拠に改められ、形式がそれ迄の「人形」から「ED1311M」に変わったが、筐体自体の変更は無かった。しかし、平成12(2001)年に形式が「ED1315A」に変更されると同時に筐体のマイナーチェンジが行われ、筐体前部と後部との接続方式がパチン錠になり、蝶番の形状も独自のものに変更された。その後平成14(2002)年に再度パチン錠の変更が行われ、針金型からばね型の現行タイプになった。これ以降筐体の変更は無い。翌平成15(2003)年からはLEDタイプが登場した。その後電球式のものは平成24(2012)年頃迄製造され、LEDタイプのものは平成26(2014) | 平成9(1997)年頃に警交仕規第219号準拠に改められ、形式がそれ迄の「人形」から「ED1311M」に変わったが、筐体自体の変更は無かった。しかし、平成12(2001)年に形式が「ED1315A」に変更されると同時に筐体のマイナーチェンジが行われ、筐体前部と後部との接続方式がパチン錠になり、蝶番の形状も独自のものに変更された。その後平成14(2002)年に再度パチン錠の変更が行われ、針金型からばね型の現行タイプになった。これ以降筐体の変更は無い。翌平成15(2003)年からはLEDタイプが登場した。その後電球式のものは平成24(2012)年頃迄製造され、LEDタイプのものは平成26(2014)年まで製造されていた。 | ||
群馬県・北海道では[[濃色レンズ]]を搭載したものが設置されていた。 | 群馬県・北海道では[[濃色レンズ]]を搭載したものが設置されていた。 | ||
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①庇の形状 | ①庇の形状 | ||
日本信号はやや丸みのある庇であるのに対し、京三のものは角ばっている。 | 日本信号はやや丸みのある庇であるのに対し、京三のものは角ばっている。 | ||
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②塗装の剥げ | ②塗装の剥げ | ||
京三製のものは庇上部の塗装が剥げ、素材のアルミ合金が露出しているものが非常に多く、区別の指標となる。 | 京三製のものは庇上部の塗装が剥げ、素材のアルミ合金が露出しているものが非常に多く、区別の指標となる。 | ||
③蝶番の軸 | ③蝶番の軸 | ||
日本信号製のものは蝶番の軸が上下に飛び出しているが京三製にはそれが見られない。 | |||
④[[エルボ金具]] | |||
平成8(1996)年~平成10(1998)年頃の灯器は京三、日本信号でそれぞれ異なる特定のエルボ金具で設置される場合が多く判別の指標となり得る。 | |||
ED1315A世代になると灯器のマイナーチェンジが行われる為判別は容易になる。 | ED1315A世代になると灯器のマイナーチェンジが行われる為判別は容易になる。 | ||