赤だけ300mm
| 赤だけ300mm | |
|---|---|
| 製造期間 | ? |
| 採用地域 | 群馬県、栃木県など |
| メーカー | 小糸工業、日本信号、京三製作所 |
| 警交仕規 | 第23号 |
| レンズ | 網目レンズ、ブツブツレンズ |
赤だけ300mmとは、250mm灯器において重要な赤灯の視認性を良くするために、赤灯のレンズ径が300mmになっている灯器を指す。採用地域は、秋田県(昭和40年代後半~平成00年代)、栃木県(昭和58(1983)年度~平成10(1998)年度)、群馬県(昭和58(1983)年07月頃~平成03(1991)年09月頃)、鳥取県(昭和50年代)。また茨城県(平成00年代)、熊本県(昭和50年代末・平成初頭)でも試験的に設置された。
初期丸形[編集]
昭和40年代後半より赤だけ300mmを採用していた秋田県内に於いて、嘗て設置されていた。
DX型[編集]
日本信号製初期丸形の赤だけ300mm灯器。昭和48(1973)年製で初期形態の筐体。2000年代前半に絶滅か。
宇宙人[編集]
京三製初期丸形の赤だけ300mm灯器。昭和50(1975)年頃の製造。こちらも2000年代前半には絶滅。
包丁未遂[編集]
小糸製初期丸形の赤だけ300mm灯器。昭和52(1977)年頃の製造。こちらも2000年代前半に絶滅。包丁灯器の赤だけ300mm灯器はない。
鉄板灯器[編集]
形式は、小糸工業は「1H233S」、日本信号は「1H2+33」と独自のものとなっているが、京三製作所は通常の250mm灯器と同じ「1H23」となっている。
日本信号[編集]
群馬県・栃木県で設置されていた。形式は、「1H2+33」。
群馬濃色レンズ[編集]
当時信号灯器に対して濃色レンズの指定があった群馬県向けの灯器。群馬濃色レンズを搭載する。青灯、黄灯は内庇装着。製造期間は昭和58(1983)年07月~昭和62(1987)年06月。製造開始期の昭和58(1983)年07月製造、及び同年11月~翌昭和59(1984)年03月頃までの製造の灯器は形式がプリントではなく打刻になっている。群馬県内で一定数残存。
網目レンズ[編集]
当時信号灯器に対してレンズ指定が無かった栃木県向けの灯器。網目レンズ(ヤマブキレンズ、折衷レンズ、レモンレンズ)を搭載する。青灯、黄灯は内庇装着。製造期間は昭和58(1983)年07月~昭和62(1987)年頃までか。製造開始期の昭和58(1983)年07月製造、及び同年11月~翌昭和59(1984)年03月頃までの製造の灯器は形式がプリントではなく打刻になっている。令和02(2020)年に絶滅。かつては熊本県内でも設置事例があった。
ブツブツレンズ/内庇[編集]
群馬県・栃木県で共通して設置されたもの。ブツブツレンズを搭載する。青灯、黄灯は内庇装着。製造期間は昭和62(1987)年06月~平成03(1991)年03月まで。昭和63(1988)年10月頃~平成元(1989)年03月頃までの製造の灯器は形式がプリントではなく打刻になっている。栃木県内からは令和05(2023)年初頭に絶滅。群馬県内では一定数残存。
ブツブツレンズ/外庇[編集]
主に栃木県内で設置されたもの。ブツブツレンズを搭載する。三灯全て外庇装着。製造期間は平成03(1991)年04月~平成06(1994)年度末までか。平成06(1994)年製造の灯器中には形式がプリントではなく打刻になっているものがある。群馬県はこの灯器が登場した直後(平成03(1991)年10月頃)に赤だけ300㎜灯器の採用を終了し300㎜灯器に完全移行した為設置は少数にとどまる。栃木県内では大量に設置されたが現在は少数残存する程度。
ダークアイレンズ[編集]
群馬県内の1交差点内4基のみ確認されていた灯器。ブロンズレンズを搭載する。青灯、黄灯は内庇装着。試験品と思われる。形式は非西日対策用灯器と同じ「1H2+33」で、末尾にブロンズレンズ搭載を示す「B」刻印が無い。全て平成03(1991)年03月製。令和06(2024)年に絶滅。
小糸工業[編集]
群馬県・栃木県で設置されていた。形式は、「1H233S」。平成05(1992)年頃に変更。
濃色レンズ[編集]
当時信号灯器に対して濃色レンズの指定があった群馬県向けの灯器。青灯・黄灯は格子レンズ、赤灯はドットレンズを搭載。製造期間は昭和58(1983)年07月~昭和62(1987)年03月頃まで。群馬県内で一定数残存。
網目レンズ[編集]
当時信号灯器に対してレンズの指定が無かった栃木県向けの灯器。網目レンズ(初期のものはコイトヤマブキレンズ)を搭載する。製造期間は昭和58(1983)年07月~昭和62(1987)年頃まで。令和元(2019)年に絶滅。
ブツブツレンズ[編集]
群馬県、栃木県で共通して設置されたもの。ブツブツレンズを搭載する。製造期間は昭和62(1987)年~平成10(1998)年度まで。形式変更後の灯器は栃木県内のみで見られる。両県共に一定数残存。
渦巻レンズ[編集]
群馬県内で少数設置された。渦巻きレンズを搭載する。試験的な意味合いが強かったと思われる。製造期間は平成02(1990)年度。形式は、「1H233SN 」。既に全て撤去済・絶滅。
京三製作所[編集]
栃木県のみでの採用。上記2社と異なり、形式は250㎜灯器と共通の「1H23」。
網目レンズ[編集]
網目レンズ(ヤマブキレンズ、折衷レンズ、レモンレンズ)を搭載する。製造期間は昭和58(1983)年07月頃~昭和62(1987)年頃まで。現在は小山市内のレモンレンズを搭載した3基のみ残存。
ブツブツレンズ[編集]
ブツブツレンズを搭載する。製造期間は昭和62(1987)年度~平成10(1998)年度末まで。少数残存。
アルミ灯器[編集]
日本信号分割型[編集]
小糸セパや京三セパの赤だけ300mmは確認されていないが、日本信号は鉄板灯器を早期に製造終了し、分割型に移行した為、赤だけ300mmが栃木県内で設置された。全てブツブツレンズを搭載する。製造期間は平成07(1995)年~平成10(1998)年度末まで。形式は鉄板の赤だけ300mmと同じ「1H2+33」。県内で少数残存。
小糸製電材分割型[編集]
小糸銘板の電材セパの赤だけ300mmが熊本県に設置されていた。形式は空欄となっている。レンズは小糸網目レンズ。日本信号、京三製作所の銘板の電材セパの赤だけ300mmは確認されていない。