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電材もどき

提供:信号機Wiki

電材もどき(でんざいもどき)とは、信号電材の筐体で他社の銘板になっている信号灯器を指す。

概要[編集]

信号電材製の灯箱がODMにより他社の銘板になっている灯器。主に分割型や一体型で見られる。

分割型[編集]

小糸工業日本信号京三製作所は昭和末期頃より、信号電材からアルミ灯器をOEMとして製造していた。基本は薄目の筐体に小糸orスタンレーのレンズが嵌め込まれているが、稀にレンズ周りが出目になっている灯器や、多眼レンズを嵌め込んだ灯器もある。

分割型のものは主に関東より西側の地域においてみられることが多い。九州地方では鉄板灯器の代わりとして設置された県も存在する。

小糸工業[編集]

基本的に小糸製の網目レンズまたはブツブツレンズが装着されている。出目+多眼レンズを装着したものは日本信号や京三製作所に比べてかなり少なく、熊本県などに少数設置されたのみである。

日本信号[編集]

基本的にスタンレー製の網目レンズ(レモンレンズ)またはブツブツレンズが装着されている。京三製作所よりもブツブツレンズの移行が早い。また、出目多眼レンズで日本信号銘板となっている灯器もある。

京三製作所[編集]

日本信号と同じくスタンレー製のレンズを採用しているが、日本信号に比べ、ブツブツレンズへの移行が遅い傾向がある。また、ブロンズレンズを装着した灯器が広島県、蛇の目レンズを装着した灯器が奈良県、出目多眼レンズを装着した灯器が九州などに設置されていた。

一体型[編集]

一体型灯器も大手3社にOEMされたが、既に各社アルミ灯器を自社製造していた為、分割型に比べて数が少ない。

小糸工業[編集]

非常に数が少なく、設置例は、三位灯は宮崎県の1交差点でしか確認されていない。レンズは、小糸ブツブツレンズが装着されている。

日本信号[編集]

分割型の製造が長かった日本信号は、一体型を製造するまで信号電材製の一体型を採用していたため、他社の電材一体型もどきに比べて数が多い。レンズは、スタンレーブツブツレンズまたは多眼レンズが装着されている。また、LED式のものが山口県などに設置された。

京三製作所[編集]

京三製作所も、信号電材から一体型灯器をOEMとして採用していた。主に九州各県で設置された。レンズは原則スタンレーブツブツレンズだが、一基のみ、ルーバーフード、多眼レンズの組み合わせで福岡県に設置されていた。

交通システム電機[編集]

縦型灯器が北海道に平成中期頃に少数設置されていた。レンズはスタンレーブツブツレンズ。横型灯器や多眼レンズのものは確認されていない。

薄型[編集]

薄型のもどきは分割型や一体型と比べてあまり設置されていないが、京三製作所、星和電機オムロンが自社筐体の生産終了後に信号電材製の薄型LED灯器をOEMとして採用している。基本的に信号電材製のLEDユニットだが、星和電機の場合は自社のLEDユニットを装着しているものもあり、見分ける事が可能。かつてはコイト電工三協高分子も信号電材の薄型灯器をOEMとして採用していた。また、岡山県に交通システム電機銘板の電材薄型が、路面電車用灯器として設置されている。日本信号銘板のものは確認されていない。