日本信号アルミ分割型
日本信号アルミ分割型(にっぽんしんごうあるみぶんかつがた)とは、1994年(平成6年)頃から日本信号が製造を開始したアルミ製の灯器である。
日本信号アルミ分割型 | |
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神奈川県に設置されている日本信号アルミ分割型信号機。 | |
製造期間 | 平成6年~平成15年 |
採用地域 | ほぼ全国 |
残存数 | 全国に多数 |
メーカー | 日本信号 |
警交仕規 | 第23号、第245号 |
レンズ | スタンレーブツブツレンズ、TRAFFIC SIGNALブツブツレンズ、ブロンズレンズ、多眼レンズ |
ユニット | 小粒15周ユニット、日亜10周ユニット、日亜11周ユニット、日亜9周ユニット、プロジェクター |
概要[編集]
日本信号が1994年頃より製造したアルミ灯器で、四角いプレスに側面に片側4か所、計8か所のねじ止め、そして底面の凹みが特徴である。
コイトや京三が鉄板灯器とアルミ分割型を並行して製造する中、日本信号は早期に鉄板灯器の製造を打ち切りにしたため、アルミ分割型灯器を採用しなかった地域でもこの灯器は割と設置された。
また、他社がアルミ一体型灯器を1998年頃から製造開始したのに対し、日本信号は2003年頃からアルミ一体型灯器を製造開始したため、アルミ分割型灯器の中では他社に比べて数が多い一方、この灯器は他社の分割型のように、他のメーカーにOEM供給されることはなかった。 前述のとおり設置数が多いため、日本信号製の灯器が少ない県でも比較的多く設置された。
信号電材の分割型のように、日本信号の分割型にも出目と薄目があり、出目は多眼レンズやプロジェクターを装着した灯器で使用され、薄目はそれ以外のレンズを装着した灯器で使用されている。 出目灯器は、電材の分割型はレンズ周りが分厚いのに対し、日本信号の分割型は蓋が分厚くなっている。
レンズ[編集]
ノーマルレンズ[編集]
スタンレーブツブツレンズ[編集]
日本信号の分割型灯器で最も使用されているレンズ。
TRAFFIC SIGNALブツブツレンズ[編集]
2002年(平成14年)頃から、スタンレーブツブツレンズからTRAFFIC SIGNALブツブツレンズに移行。スタンレーに比べ、若干色が濃いのが特徴。2003年(平成15年)に一体型に移行したため、それほど設置数は多くない。
西日対策レンズ[編集]
ブロンズレンズ(ダークアイレンズ)[編集]
形式の末尾にBの刻印が入っているのが特徴。主に徳島県で設置された。
電材多眼レンズ[編集]
薄目の筐体にはレンズが入り込まない為か、筐体が出目となっている。
LED式[編集]
素子[編集]
初期のものは素子が15周とかなり多かったが、後に素子10・11・11周タイプに変更された。さらに茨城県や神奈川県などの一部地域では全9周タイプも採用されている。警交23号世代のものは、何故か銘板に仕様書番号の記載が無い。U形に移行してから銘板に仕様書番号がしっかりと記載されるようになった。
集約LED[編集]
多眼レンズと同様に出目になっている。京三と同じプロジェクタータイプを採用している。小糸と京三のLED式を集約式で採用する中、日本信号のLED式は素子式を採用していた地域も多く、設置されている地域は限られている。