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クチバシ

提供:信号機Wiki
2025年1月9日 (木) 10:10時点における羽井出 (トーク | 投稿記録)による版
クチバシ
クチバシ

クチバシは、京三製作所の初期の鉄板灯器に使われていた尖った形状の、および、その庇が取り付けられている鉄板灯器のことである。

概要

京三製作所は、昭和53年頃から鉄板灯器(共通丸型灯器)を製造しており、昭和56年3月頃までの鉄板灯器には京三特有の形状の庇が使われていた。それ以降の庇は日本信号小糸工業ほぼ同じ形状に変更されている。都道府県によっては、宇宙人からクチバシに移行した後も宇宙人を採用していたり(福島県など)、両方とも採用していたりする(大阪府など)。

宇宙人角型の庇と似ているが、別物である。クチバシと宇宙人の見分け方は、灯器の形状と灯器取付金具の位置である。宇宙人はクチバシよりも形状が丸く、ネジ(庇取付金具)が60度ずつある。クチバシは90度であり、鉄板灯器と全く同じ形状である。

(クチバシと宇宙人の違いについて、追記予定です)

確実な見分け方は、クチバシは横から見たときにネジが近距離にあるが、宇宙人は離れている。

詳細は宇宙人とクチバシ見分け方を参照。

分類

クチバシは以下のように分類できる。関東型は製造番号がTから始まり、東日本に設置された。関西型は製造番号がZから始まり、西日本に設置された。

初期型

昭和53年末頃から昭和54年6月頃まで製造されていたタイプ。台座などが溶接となっている。関東型ではこの世代からすでに警交付きである。

中期型

昭和54年7月頃?から昭和55年11月まで製造されていた。庇や台座がネジ止めに変更されている。この世代から黒銘板となっている。庇取付金具は、3箇所ともだるま穴がある。

後期型

上側の庇取付金具のだるま穴が無くなっている。

後期型(関東型)

関東型は昭和55年11月から昭和56年3月まで製造されていた。上側の庇取付金具のだるま穴が無くなった。後代の通常庇は昭和56年2月の鉄板灯器にも見られるため、2月から3月は過渡期と思われる[1]

後期型(関西型)

関西型は昭和55年4月頃?から昭和56年1月頃?まで製造されていた。関西型には後期型クチバシしか存在しない可能性が高い。また、関東型と異なり、末期を除いて警交無しである。

北海道型

北海道に昭和54年4月〜5月頃製造のものが複数設置されていた。クチバシの中で唯一、下側の台座が無いタイプである。また、通常のタイプでは庇や台座が溶接の世代だが、こちらはなぜかネジ止めになっている。中期型クチバシ(昭和54年7月頃〜)や通常庇の関東型鉄板灯器(昭和56年〜)の特徴を先取りしている。

豪雪型

縦型用の蓋止め金具が追加されているタイプ。新潟県に設置されていた。

参考文献

関連項目