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四角制限

提供:信号機Wiki
SD制限から転送)

四角制限(しかくせいげん)とは、ルーバーフードのうち形状が四角いものを指す。四角ルーバーとも呼ばれる。

概要[編集]

ルーバーフードは左右側あるいは前後における誤認防止のために設置され、従来はレンズの形に合わせて筒型フードにルーバーを埋め込む形のものがよく設置されていた。このルーバーは単に複数枚の板を縦、あるいは横に並べているだけであり、夜間や高架下などレンズの光が環境光より強い場合にレンズの光が漏れてしまい、誤認防止の役目を果たし切れていない状態になることがあった。

信号電材が平成8(1996)年2月に初めて「視角制限灯器」として四角制限を開発したのをはじめとして、その性能が従来の丸形ルーバーと比較して高いため、他メーカーも同様の四角制限を製造開始した。

信号電材(SD制限)[編集]

上述の通り他メーカーに先駆けて開発されたものであり、四角制限といえば通常はこの信号電材製のものを指すことが多い。

四角い専用のフード(箱)の中にルーバーと同様板を敷き詰める形となっているが、ここに独自の技術を使用して光の漏れを極力抑える仕組みがとられている。また、内部の板の角度を微調整することにより、視認できる範囲を調節することができる。従来型向けの四角制限は屋根をつけていたが、低コスト灯器用に新規開発されたものは屋根がなく、完全な直方体になっている。低コスト灯器用の四角制限はSDL制限と呼ばれることもあり、こちらはラインナップとして12°・18°・24°(左右制限のみ)の指定が可能となっている[1]。通常は自社の灯器に対して設置されるが、静岡県などでは後から換装される等の理由で信号電材製ではない信号灯器に装着されることがある(特に、静岡県には鉄板灯器に装着しているケースが過去存在した)。

LED式の場合、素子がルーバーと干渉して見づらくならないように曇りレンズを採用することがある。また、東京都や奈良県など、内部の板をすべて取り外しフード(箱)だけ使用するというケースも存在する。

長らくデフォルトとされており、他メーカーが設置する案件で指定された場合はその灯器だけ信号電材製になりSD制限が装着されるというケースが非常に多い。

歩灯に関しては低コスト灯器登場後も形状は変化しておらず、屋根の側面の形がやや異なることを除けば車灯のものとほぼ同一である。

コイト電工(KO制限)[編集]

コイト電工も信号電材に追従して平成15(2003)年頃から自社で四角制限の製造が始まった。信号電材製に次いで設置される。とくに山口県では非常によく採用されているケースを見かけるほか、全体的に四角制限の採用が少なかった都道府県(神奈川県、長野県、埼玉県)などではコイト電工のものが採用されているケースが多くみられる。詳細は不明だがこちらも光の漏れを抑える仕組みを取り入れている可能性がある。

屋根付きの形状であることは変わらないが、信号電材製のものと比較して屋根の長さがやや短いのが特徴。また、信号電材製にはない上部の構造がみられる(二重構造のようになっている)。レンズユニットタイプのものに長らく設置されていたが、後から換装されたものなどで通常レンズにそのまま設置したものもあり、こちらはLEDが板に干渉し見づらくなっていることが多い。角度調節ができるのかどうかは不明。

フラット型灯器(低コスト灯器を含む)向けのラインナップは存在しないため、その場合は信号電材のものが採用される傾向にある。歩灯に関しては単にオーバーフードに板を敷き詰めた従来型のものが使用されている程度であり、あまり四角制限としての設置は見られない。

京三製作所(KY制限)[編集]

京三製作所も自社で四角制限を製造していた時期がある。信号電材製と比較すると屋根がやや長く、側面の形がやや異なり全体的に角ばった印象になっていることが特徴。千葉県、栃木県、京都府などで見かけることができるが、全国的に採用されていたわけではないため見ることのできる個所は非常に限られる。歩灯のラインナップはない。

日本信号(NS制限)[編集]

日本信号は従来型への設置として静岡県に事例があり、また低コスト灯器になってから外付けフードとして四角制限の設置がみられる。ただし日本信号の場合は単純に板を敷き詰めているだけであり、光が漏れることに対しての対策を何も行っていないため誤認防止としての効果はやや薄い。夜間はかなり光が漏れる傾向にある。低コスト灯器向けのものはNSL制限ともいわれる。

なお、形はコイト電工のものに非常に似ており、コイト電工のものを参考に製造したか、コイト電工からのOEMの可能性もある[注釈 1]。歩灯のラインナップはない。

注釈[編集]

  1. コイト電工の従来型のものは光が漏れない対策をしていたような形跡が見られたりするが日本信号にはそれがないため、ODMではなくOEM、としている。

参考文献[編集]

  1. 信号電材. 【PR資料】視角制限φ250. 2025/11/25参照

関連項目[編集]