デザイン灯器

デザイン灯器とは、昭和後期から平成初期にかけて製造された、特殊な形状をした信号灯器のこと。
概要
景観への配慮や、バブルなどの好景気を理由に特注で製造された灯器。その外形は自治体によって異なっている。
なお、「デザイン灯器」と言う名称は、同じく特注製造のUFO型信号機などにはあまり用いられない。
バブル崩壊後、デザイン灯器はほとんど設置されなくなり、三十年余りが経過した2025年現在は、信号灯器の老朽化や信号機用電球の生産終了などに伴って、デザイン灯器は減少している。
全国各地のデザイン灯器
北海道
六角形型
札幌市北海道庁前に設置されていたガラスレンズ世代のデザイン灯器。現在は撤去済み。
八角形型
小樽市に設置されている薄型世代のデザイン灯器で、非常に新しいもの。
宮城県
六角形型
一カ所のみ設置されていたが、現在は撤去済み。
茨城県
八角形型
水戸市に設置されている。熊本県の八角形型と酷似しているが、こちらは正面部分がフラットなデザインとなっている。なお、熊本県とは異なり歩灯は五角形型である。
また、赤一灯のタイプも存在する。
千葉県
六角形型
他県のような一体型の六角形ではなく、正六角柱を組み合わせたようなデザインとなっている。
黄一灯や縦型も現存している。
東京都
六角形型
中央区にかつて存在したオリジナルデザイン。東京都の全LED化に巻き込まれ現在は全滅したが、2015年頃まで現存していた。
富山県
長方形型
富山市街地にある縦型(豪雪設置)のデザイン灯器。現在、車灯はほぼ全てがLED式に換装されているが、歩灯は電球式のままである。
五角形型
高岡市に設置されている。
福井県
六角形型
福井市街地に設置されている。緑塗装が特徴的。
長方形型
福井市街地に設置されていたアームと一体になったデザイン灯器。
両面設置の場合、両面角形のように一体となっている姿が珍しかったが現在は消滅。
岐阜県
長方形型
アームと一体になったデザイン灯器だが、中身には通常の鉄板灯器を使用しており、それを包み込むようにして設置されていた。現在は絶滅。
なお、同様の事例は兵庫県にも存在。
長方形型 (通称:ティッシュ箱)
上部接続のデザイン灯器。現在は絶滅。
八角形型
大垣市に自転車用の縦型の灯器が設置されていた。現在は絶滅。
愛知県
長方形型
岡崎市に設置されている。
兵庫県
長方形型
芦屋市に存在したもの。岐阜県にあるデザイン灯器とほぼ同様の見た目であるが、中身に使用されている灯器が樹脂灯器となっている。
鳥取県
長方形型
米子市にあるデザイン灯器で、四隅が丸みを帯びている。一カ所のみ変則配列(YYR)のものがあり全国唯一であったが、現在は更新されている。
丸型
既存の鉄板灯器に近いデザインであるが、背面が平らであるという違いがある。
広島県
台形型(通称:すずらん)
小糸角形ベースのデザイン灯器であり、オリジナルデザインの元祖とも呼ばれる。
2006年、最後の一カ所が更新され絶滅。
長方形型(通称:ティッシュ箱)
すずらんと同じ上部接続のデザイン灯器で、その形状がティッシュ箱に見えることが由来。
かなり長い期間製造されたが、2025年1月20日、東広島市にあった最後の一カ所が更新され絶滅した。
山口県
六角形型
車両用灯器のデザイン。広島県のティッシュ箱と同様かなり長い期間製造され、かつては偏光組み込みやプロジェクターのものも存在したが、現在は全て撤去済み。
五角形型
歩行者用灯器のデザイン。車両用のデザイン灯器が絶滅した後も現存している。
熊本県
八角形型
小糸・京三・日本信号三社で製造された灯器。かつては転用灯器としても用いられ、八代市・菊陽町・玉名市などに転用された。
長方形型
熊本市東区江津湖付近の一交差点のみ設置されており、現在は撤去済み。
宮崎県
六角形型
京三一社による製造。ダークアイレンズのものや、LEDに換装されたものがあるのが特徴。
鹿児島県
長方形型
鹿屋市役所前に一カ所設置されている。