節約設置
節約設置(せつやくせっち)とは、本来設置するはずの灯器を省略して設置することを指す。
概要[編集]
車灯と歩灯でやや異なる意味を持つが、どちらも主に信号灯器が非常に高価だった時代に設置コストを削減するために用いられた設置方法となる。以下、車灯と歩灯に分けて記す。
車灯における節約設置[編集]
節約設置は通常こちらの意味を指し示す場合が多い。
通常、矢印灯器を設置する場合はその方向に対する全信号灯器において設置するが、主灯器にのみ矢印灯器を設置し、補助灯器に設置しないケースが存在する。
矢印灯器の存在しない補助灯器においては、主灯器と同様に矢印を除く全現示を共有するパターンと、矢印消灯後の黄現示を挟まないパターンに大きく分けることができる。
1方向に向けた信号灯器で灯器構成が異なるものが混同するとドライバーに不要な誤解を与える可能性があり、また薄型LED灯器や低コスト灯器は従来と比較して設置コストそのものが削減されたことから、節約設置を継続する必要性は現時点において薄く、順次全灯器への矢印設置、あるいはそもそも矢印制御の廃止(青延長式時差制御に変更など)によってその数は減らしている。
歩灯における節約設置[編集]
歩灯は1つの横断歩道において原則2基以上(両方向1基以上)の設置を行うが、コストの削減や横断需要があまり存在せず車灯が良好に視認できる状態であることなどを理由として片方の設置が省略されるケースがある。おもに昭和世代において顕著にみられる。なお、横断歩道が存在していても歩灯が1基も設置されていない状態に関しては特に節約設置とは呼ばれない。
節約設置により横断すべき方向から見て車灯が存在しない場合は、その方向と同一の車灯に従って横断することとなる。そのため、主灯器の横にある歩灯が節約設置で省略される傾向にある。
その他のケースとして、設置を行うのに十分なスペースがない場合において省略されることがある。どちらのパターンにおいても、車灯同様に現時点ではコスト削減などの理由は弱いため順次増灯などで節約設置を終了する個所が多く、その数は減らしている。