包丁

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包丁(ほうちょう)とは、小糸工業がかつて製造していた初期丸形灯器の1つ。

包丁
製造期間 昭和48年頃~昭和51年
採用地域 全国
残存数 静岡県に2か所
メーカー 小糸工業
警交仕規 第9号第23号、あるいはなし
レンズ 格子レンズ(250mm)、ドットレンズ(300mm)
アーム 円弧アーム、通常アーム(末期)
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概要

名称の由来は、アームから串刺しに設置されているその見た目からとされている。

昭和48(1973)年頃から、角型灯器に代わり設置され始めた初期丸形灯器の一種で、おおむね昭和51(1976)年頃まで設置された後、包丁未遂に移行している。

なお、東京都においては昭和55(1980)年まで角型灯器を採用していたため、包丁の設置は見られない。神奈川も同様に昭和54(1979)年まで角型灯器の採用を行っていたが、小糸工業に関してはかなり早くから(少なくとも昭和49(1974)年には)包丁への移行がみられる。

基本的に円弧アームを用いており、上部のアームの先から専用の金具をつけ直接灯器と接続している。そのため、包丁は灯器の左上(あるいは右上)に穴が開いている。

かつて神奈川県や大阪府などで300mmの包丁を見ることができたが、現在は300mm包丁は絶滅、静岡県に数か所残存がある程度となっている。

分類

偽包丁(未遂)

包丁灯器を、通常アームあるいは円弧アームに両面(あるいは片面)で設置し、包丁未遂のような設置方法になっているものを指す。包丁未遂との見分け方は、灯器にアーム接続用の穴が開いているかどうか。神奈川県や群馬県に広く設置されていたが、絶滅した。

関連項目

  • 包丁未遂 …… 包丁の次世代の初期丸形灯器。

参考文献