「薄型LED車灯」の版間の差分
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2025年11月14日 (金) 23:44時点における版
薄型LED車灯(うすがたLEDしゃとう)とは、平成16(2004)年頃より製造されている筐体が薄型化した車両用信号灯器である。
| 薄型LED車灯 | |
|---|---|
| 製造期間 | 平成16年~ |
| 採用地域 | 全国 |
| 残存数 | 全国に大量 |
| メーカー | 日本信号、京三製作所、小糸工業(コイト電工)、信号電材、星和電機、三協高分子 |
| 警交仕規 | 第245号、第1014号 |
| ユニット | 日亜素子、日亜面拡散、アスタリスク配列、コイトKユニット、コイトCユニット、電材素子、電材面拡散、星和素子、星和面拡散、三協素子 |
概要
平成16年(2004)年に愛知県の交差点で信号電材製の試作薄型LED車灯が設置された。その後、各地で量産型が設置されるようになった。
平成29(2017)年より信号灯器の改版が行われ、東京都以外の道府県は低コスト灯器に移行したため、あまり設置されなくなった。しかし、大規模な交差点などでは引き続き従来の薄型LED車灯が設置される場合がある。
各社の特徴
コイト電工
第一世代
コイト電工製の薄型LED車灯は、従来の灯器をそのまま薄くしたような見た目である。第一世代は、背面に模様があるのが特徴。
第二世代
2010年より製造された。第一世代と似ているが、背面の模様が無くなった。
第三世代
2012年より製造され、左右の耳が一体となった。そのため東京都では未採用。
信号電材
他社と違い、一体型で製造されている。ただし、灯器端の耳は分離されているため、警管仕にも対応している。 全世代で大まかなデザインが一貫している。
第一世代
信号電材が一番最初に製造していた薄型灯器で、蓋が後代のものに比べて角ばっているのが特徴。最初期のものは耳も角ばっていたが、それ以降のものは耳が丸みを帯びた形に変更された。LED専用モデルで、電球式のものは存在しない。LEDユニットは電材素子9周。
第二世代
2005年にマイナーチェンジで蓋の形がやや丸みを帯びた形に変更された。LEDタイプと電球タイプがあり、電球タイプには背面に電球用の突起がある。詳しくは信号電材薄型電球式を参照。LEDユニットは電材素子9周または電材面拡散7周。
第三世代
第二世代に比べて蓋止め金具周辺の窪んだ部分がやや幅広くなった。LEDユニットは電材面拡散7周。
日本信号
第一世代
形式は、素子タイプは主にED1153A、面拡散タイプは主にED1170A。 三協を除く大手5社の中で唯一、薄耳の警交245号仕様が存在しない。
第二世代
形式は主にED1176A。LEDユニットは原則面拡散だが、徳島県には素子仕様のものも存在する。
低コスト試作型
形式はED1189A。2016年に埼玉県で数箇所設置された。 ユニットは素子タイプとなっている。
京三製作所
第一世代(VAT型)
京三のアルミ製薄型灯器。多くの県では2010年頃までの設置だが、東京都では2015年頃まで設置された。 ユニットは素子タイプのものと面拡散タイプのものがあり、素子タイプは警交245号、面拡散タイプは警交1014号となっている。
第二世代(VSP型)
2010年頃にアルミ製分割型灯器からステンレス製一体型灯器へ移行。一枚蓋となっている。完全に一体型のため、灯器幅を調整できず、東京都では未採用。 ユニットは基本面拡散だが、岡山県などでは素子タイプのものも設置されている。
第三世代(VSS型)
2013年頃にステンレス製分割型灯器へ移行。警交仕規のものは左右にスペーサーが取り付けられている。東京都では2015年頃から設置され始めた。 ユニットはVSPと同じく、基本面拡散だが、愛知県や岡山県などでは素子タイプのものも設置されている。
第四世代(VSD型)
京三の2017年の自社筐体製造終了に伴い信号電材からODM供給される灯器である。VSDのSDは信号電材の略と思われる。 LEDユニットも電材のものとなっている。
星和電機
自社筐体
星和製の薄型LED車灯は、同社製厚形LED車灯を平たくしたような形状である。 ユニットは星和素子。
電材筐体
平成22(2010)年頃から、信号電材製の筐体に移行。当初は自社製のユニットを使用していたが、現在はユニットも電材製となり完全なODM灯器となった。 ユニットは星和素子や星和面拡散、電材製の素子や面拡散がある。
三協高分子
分割型
従来のアルミ製厚型灯器をそのまま薄くしたような見た目であり、正面からだと厚型か薄型か見分けるのは難しい。 ユニットは三協放射状素子ユニット。面拡散タイプはない。
一体型
平成27年(2015年)頃に一体型にモデルチェンジした。警管仕様のものは存在しない。 ユニットは相変わらず三協放射状素子ユニット。