大ちゃんの涙
大ちゃんの涙(だいちゃんのなみだ)とは、車両用灯器において、1灯式の矢印信号を横に3つ並べる設置方法の俗称である。大涙と呼ばれることもある。
概要 編集
右折車両分離方式を採用している交差点などで見られる三方向の矢印灯器を、三位式ではなく一位式を用いている場合を指す。名称の由来は、その見た目が少年漫画「いなかっぺ大将」の登場人物である大ちゃんの独特の涙に見えることから。
大ちゃんの涙に対して、三位式の矢印信号を用いる場合は親子と呼ばれることが多いが、大ちゃんの涙も通常の車両用灯器と矢印信号が同一機種の場合に親子に含めることがある。
採用例 編集
大ちゃんの涙の採用数は限られており、一か所も存在しない都道府県も存在する一方、盛んに導入されていた例もある。
三位未満の矢印付き灯器に追加する場合 編集
元々三位未満の矢印灯を使用した灯器に、三位の矢印を設ける場合、不足した矢印を一位・二位の矢印を用いて増設する場合がある。右折車両専用現示を右折車両分離制御に変更する場合など。
兵庫県 編集
標準的に採用していた期間があった。
貧弱設置にて三位矢印を使用する場合 編集
φ300の親灯器にφ250(低コスト灯器)の三位矢印を設置(貧弱設置)する場合において、弓金具を用いて一位矢印を三個設置する場合がある。
日本信号製の低コスト灯器 編集
日本信号製の低コスト灯器は親灯器に矢印灯器を直接固定できず、弓金具を用いて設置する。三位矢印を設置する場合に、弓金具に一位矢印を三個設置する場合がある。
なお、同社製の低コスト灯器でも必ずしも大ちゃんの涙設置が行われるわけではなく、通常の親子設置が採用される場合もある。
メリット・デメリット 編集
メリット 編集
・既設矢印を流用できる 編集
右折矢印のみの灯器に、2灯追加するだけで対応できるため無駄が少ない。また、一位式矢印は設置数が多いため、転用灯器を使用しやすい。
・追加金具が不要 編集
親子設置では灯器両端に金具を追加して三位式矢印を設置する。このときアームから灯器を一度取り外して金具を追加しなければならない。大ちゃんの涙設置では三位灯下から矢印灯器をボルトで固定できるため、灯器を取り外す必要が無い(日本信号製の弓金具を使用した矢印設置等を除く)。
デメリット 編集
・綺麗に設置できない場合がある 編集
鉄板丸型灯器などでは2灯までしか矢印灯器が設置できない設計であり、大ちゃんの涙設置を行うためには三位灯に新たに穴を開けるか、金具を用いて設置する必要がある。また、一位式矢印灯器の耳が干渉して並べて取り付けられない場合もあり、三位灯からはみだして設置される場合がある。
・施工性が悪い 編集
三個の矢印灯を個別固定したのち、更にそれぞれにケーブルを接続する必要があり、配線が煩雑になる。