樹脂灯器

樹脂灯器(じゅしとうき)とは、灯体が樹脂(プラスチック)で作られている丸形灯器の俗称である。

樹脂灯器
製造期間	昭和53年頃～平成13年頃
採用地域	北海道や青森県など海沿い
残存数	全国に多数
メーカー	小糸工業、日本信号、京三製作所、松下電器産業(松下通信工業)、三協高分子、住友電工、オムロン(立石電機)、信号電材
警交仕規	第24号
レンズ	Zレンズ、青レンズ、網目レンズ、渦巻きレンズ、ブツブツレンズ、ダークアイレンズ、蛇の目レンズ
ユニット	小粒15周
アーム	一本アーム、通常アーム、円弧アーム

概要

樹脂灯器は、FRP灯器の後継機であり、海岸沿いにて沢山設置されている灯器である。また、セパタイプのものもある。殆ど、形が丸形であり、小糸工業のもの以外は全て三協高分子のODMである。また、細かい違いがあるが、ここでは大まかに分類する。

小糸工業

殆どが自社での製造。銘板の形式欄の末尾にPが付く。おそらく英語で樹脂を意味するPlasticの頭文字をとったものと思われる。その為、P型灯器とも呼ばれる。レンズは、Zレンズや青レンズ、網目レンズ、渦巻きレンズ、ブツブツレンズが使用。

日本信号

全て三協高分子によるODM。一部の地域にて多数設置。レンズも自社製ではなくODM。昭和54年～平成10年頃まで設置。平成5年前後まで警交がない。450mm灯器も樹脂灯器ではあるが、あちらはFRP灯器。

京三製作所

日本信号と同じように、全て三協高分子によるODM。一部の地域にて多数設置。昭和53年頃～平成10年頃まで設置。日本信号や、松下と違い、昭和54年以降は警交がある。こちらも、450mm灯器は樹脂灯器ではなく、FRP灯器。

松下電器産業(松下通信工業)

日本信号、京三製作所と同じ用に、全て三協高分子によるODM。半数の地域にて多く設置されていた。警交なしは、東北に多く、無しは静岡県や愛知県などに多くある。昭和51年前後に設置された一本アームは松下のみ。また、樹脂LEDというものがある。それは松下のみあり、全て小粒15周である。また矢印は、3列矢印や2列矢印のものがある。そして、三協高分子の樹脂セパもODMしていた。

住友電工

松下などと同様、三協高分子によるODM。残存数は少数で、昭和50年～平成3年頃まで設置されていた。警交は無し。

オムロン(立石電機)

立石電機の樹脂灯器

日本信号などと同様、三協高分子によるODM。特に大分県に多く設置されており、昭和60年～平成5年頃に設置。平成2年以前までは「立石電機」。警交は無し。

信号電材

信号電材のものは樹脂セパで、自社製造。愛知県限定のLEDモデル。ここでは詳しくは記載しない為、樹脂セパを御覧ください。

関連項目

• 信号灯器