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「TYライト」の版間の差分

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{{Notice|text=編集の際には、出典を明示してください|style=}}[[ファイル:TYlight.JPG|代替文=TYライトを使用した信号機。|サムネイル|初代TYランプを使用した信号機。無色透明の[[レンズ]]が使われている。]]
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TYライト<ref name=":1" /><ref name=":0">公益財団法人りそな中小企業振興財団. "第12回 「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞技術・製品一覧", 公益財団法人 りそな中小企業振興財団, n.d., https://www.resona-fdn.or.jp/work/index/option:T#, (参照 2025-01-07).</ref>とは、[[常盤電業株式会社]]が製造している交通信号用LED電球である。
TYランプ<ref name=":1">常盤電業株式会社. "交通信号用LED電球", 常盤電業株式会社, n.d., https://web.archive.org/web/20220814071238/http://tokiwadengyo.co.jp/works/led/ (2022-08-14時点でのアーカイブ), (参照 2025-01-07).</ref><ref name=":0">公益財団法人りそな中小企業振興財団. "第12回 「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞技術・製品一覧", 公益財団法人 りそな中小企業振興財団, n.d., https://www.resona-fdn.or.jp/work/index/option:T#, (参照 2025-01-07).</ref>とは、[[常盤電業株式会社]]が製造している交通信号用LED電球である。
 
なお下記記述ではTY-(世代)(発光色)と記載する。(例)TY-1Rは初代 赤発光


== 概要 ==
== 概要 ==
寿命は7~10年、消費電力は白熱電球と比較して1/7~1/10となっている<ref name=":1">常盤電業株式会社. "交通信号用LED電球", 常盤電業株式会社, n.d., https://web.archive.org/web/20220814071238/http://tokiwadengyo.co.jp/works/led/ (2022-08-14時点でのアーカイブ), (参照 2025-01-07).</ref>。[[電球式信号機]]の白熱電球を置き換える場合が多いが、最初からTYライト<ref name=":1" /><ref name=":0" />を使用した(あるいは、設置直後に電球とレンズを交換した)と思われる信号機も設置されており、それらには無色透明の[[レンズ]]が使われている。
寿命は7~10年、消費電力は白熱電球と比較して1/7~1/10となっている[1]。[[電球式信号機]]のレンズや筐体をそのまま利用して白熱電球のみを置き換える場合が多いが、初期のTY-1xランプ使用時はレンズを無色透明のスタンレー製[[レンズ]]に変えて使用した。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
平成10年に開発を始め、平成12年に初代交通信号用LED電球「TYライト<ref name=":1" /><ref name=":0" />」が完成し、「中小企業優秀新技術・新製品賞」を受賞した<ref name=":0" /><ref name=":1" />。初代TYライト<ref name=":1" /><ref name=":0" />はLEDの素子が剥き出しになっている。平成22年には新しいタイプの開発を始め、平成24年に新型の交通信号用LED電球が完成した。平成26年に特許を取得している。
平成10年に開発を始め、平成12年に初代交通信号用LED電球「TYランプ」が完成し、「中小企業優秀新技術・新製品賞」を受賞した[2][1]。
 
初代TYランプ(TY-1x)は約200個のLED素子を用いており、5段編成の基板と発光部を持っている。1段目は正面向きに75個のLED素子を配置し、2〜5段目には反射鏡に反射するよう側面向きにLEDが配置されている。
 
第2世代(TY-2x)は主に歩行者用灯器向けとして平成12年に開発された。これは専用透明レンズを使用せずに、従来のカラーレンズに装着できるように改良されたものである。構造に大きな変化はないが、人間の目に最も見えやすい波長のLEDに変え、かつカラーレンズを通した際に色が変わらないよう工夫したものである。
 
第3世代(TY-3x)は平成22年から開発を始め、平成24年に新型の交通信号用LED電球が完成した。平成26年に特許を取得している。光を拡散するグローブがあるのが特徴で、LEDの数量も従来より少量となった。また、LEDとその電源群を複数に分けてつけたことから、電源が壊れても全滅灯することがなくなった。
 
現在では第4世代(TY-4x)が使用されている。これは放熱機構を改良したもので、LED素子自身の発熱を抑えるものである。半導体は熱に弱いため、放熱設計が重要で、寿命を延ばす。


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==

2025年1月9日 (木) 12:51時点における版

TYライトを使用した信号機。
初代TYランプを使用した信号機。無色透明のレンズが使われている。

TYランプ[1][2]とは、常盤電業株式会社が製造している交通信号用LED電球である。

なお下記記述ではTY-(世代)(発光色)と記載する。(例)TY-1Rは初代 赤発光

概要

寿命は7~10年、消費電力は白熱電球と比較して1/7~1/10となっている[1]。電球式信号機のレンズや筐体をそのまま利用して白熱電球のみを置き換える場合が多いが、初期のTY-1xランプ使用時はレンズを無色透明のスタンレー製レンズに変えて使用した。

歴史

平成10年に開発を始め、平成12年に初代交通信号用LED電球「TYランプ」が完成し、「中小企業優秀新技術・新製品賞」を受賞した[2][1]。

初代TYランプ(TY-1x)は約200個のLED素子を用いており、5段編成の基板と発光部を持っている。1段目は正面向きに75個のLED素子を配置し、2〜5段目には反射鏡に反射するよう側面向きにLEDが配置されている。

第2世代(TY-2x)は主に歩行者用灯器向けとして平成12年に開発された。これは専用透明レンズを使用せずに、従来のカラーレンズに装着できるように改良されたものである。構造に大きな変化はないが、人間の目に最も見えやすい波長のLEDに変え、かつカラーレンズを通した際に色が変わらないよう工夫したものである。

第3世代(TY-3x)は平成22年から開発を始め、平成24年に新型の交通信号用LED電球が完成した。平成26年に特許を取得している。光を拡散するグローブがあるのが特徴で、LEDの数量も従来より少量となった。また、LEDとその電源群を複数に分けてつけたことから、電源が壊れても全滅灯することがなくなった。

現在では第4世代(TY-4x)が使用されている。これは放熱機構を改良したもので、LED素子自身の発熱を抑えるものである。半導体は熱に弱いため、放熱設計が重要で、寿命を延ばす。

参考文献

  1. 常盤電業株式会社. "交通信号用LED電球", 常盤電業株式会社, n.d., https://web.archive.org/web/20220814071238/http://tokiwadengyo.co.jp/works/led/ (2022-08-14時点でのアーカイブ), (参照 2025-01-07).
  2. 公益財団法人りそな中小企業振興財団. "第12回 「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞技術・製品一覧", 公益財団法人 りそな中小企業振興財団, n.d., https://www.resona-fdn.or.jp/work/index/option:T#, (参照 2025-01-07).