「多眼レンズ」の版間の差分
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[[ファイル:多眼レンズ.JPG|サムネイル| | [[ファイル:多眼レンズ.JPG|サムネイル|岩手県盛岡市にて、[[電材セパ]]250に多眼レンズが搭載されている。]] | ||
'''多眼レンズ'''(たがんれんず)とは、平成4年に[[信号電材]]が「[[疑似点灯|擬似点灯]]防止型レンズ」として開発した[[レンズ]]である。ユニット全体の名称は「遮光膜式ランプユニット」で、灯器全体の名称は「疑似点灯防止型車両用信号灯器」。平成5年に警視庁仕様として認可された<ref name=":0">糸永康平『世に資する信号電材株式会社の50年』石風社</ref>。平成4年に試作型(92B型)、平成5年に遮光版型(95A型)、平成10年に斜光膜型(98B型)を開発した。全国に先駆けて宮崎県の8交差点に32基、試験的に設置された<ref>『県警が新型信号機導入』 宮崎日日新聞. 1995-09-23</ref>。 | '''多眼レンズ'''(たがんれんず)とは、平成4年に[[信号電材]]が「[[疑似点灯|擬似点灯]]防止型レンズ」として開発した[[レンズ]]である。ユニット全体の名称は「遮光膜式ランプユニット」で、灯器全体の名称は「疑似点灯防止型車両用信号灯器」。平成5年に警視庁仕様として認可された<ref name=":0">糸永康平『世に資する信号電材株式会社の50年』石風社</ref>。平成4年に試作型(92B型)、平成5年に遮光版型(95A型)、平成10年に斜光膜型(98B型)を開発した。全国に先駆けて宮崎県の8交差点に32基、試験的に設置された<ref>『県警が新型信号機導入』 宮崎日日新聞. 1995-09-23</ref>。 | ||
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二枚の球レンズの集合体に遮光板を挟むことで、太陽光が遮光板によって遮られるので非点灯時の[[疑似点灯]]を防止するというもの。斜め上方からの太陽光は一枚目の内部レンズで集光し、その裏面の遮光膜が太陽光を遮る為、疑似点灯を発生させない。一方、電球からの光は多眼レンズにより集光され、遮光膜に遮られることなく外へ放射される<ref>信号電材株式会社 会長日記『多眼レンズという発明』2006-10-14 https://shingo-d.jugem.jp/?eid=21</ref>。 | 二枚の球レンズの集合体に遮光板を挟むことで、太陽光が遮光板によって遮られるので非点灯時の[[疑似点灯]]を防止するというもの。斜め上方からの太陽光は一枚目の内部レンズで集光し、その裏面の遮光膜が太陽光を遮る為、疑似点灯を発生させない。一方、電球からの光は多眼レンズにより集光され、遮光膜に遮られることなく外へ放射される<ref>信号電材株式会社 会長日記『多眼レンズという発明』2006-10-14 https://shingo-d.jugem.jp/?eid=21</ref>。 | ||
このレンズは西日対策目的で全国各地に大量導入され、電材製の[[アルミ灯器]]以外にも[[日本信号]]製のアルミ灯器に使用されているケースもあった。また、[[ブツブツレンズ]] | このレンズは西日対策目的で全国各地に大量導入され、電材製の[[アルミ灯器]]以外にも[[日本信号]]製のアルミ灯器に使用されているケースもあった。また、[[ブツブツレンズ]]等よりレンズが厚く、[[薄目]]の筐体に入りきらないため、このレンズを使用した[[灯器]]は筐体が[[出目]]となっている。 | ||
== 分類 == | == 分類 == | ||