「管理番号」の版間の差分
細編集の要約なし |
北海道・広島県・兵庫県の管理番号のしくみを追記 |
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| | |未表示(ただし1990年頃までは3桁-3桁と交差点名の標示がある) | ||
|- | |- | ||
|兵庫県 | |兵庫県 | ||
| 250行目: | 250行目: | ||
|制御機表裏 | |制御機表裏 | ||
|警察署番号-管理番号 | |警察署番号-管理番号 | ||
| | |01-004 | ||
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|- | |- | ||
|広島県 | |広島県 | ||
|制御機表裏 | |制御機表裏 | ||
| | |市郡番号-管理番号 | ||
| | |01-0001 | ||
| | |特殊な番号の例も参照 | ||
|- | |- | ||
|山口県 | |山口県 | ||
| 293行目: | 293行目: | ||
|[[信号機メーカー|メーカー]]名-管理番号 | |[[信号機メーカー|メーカー]]名-管理番号 | ||
|Ko1234 | |Ko1234 | ||
| | |特殊な番号の例も参照 | ||
|- | |- | ||
|佐賀県 | |佐賀県 | ||
|制御機表裏 | |制御機表裏 | ||
| | |※ | ||
| | |1984N99 | ||
| | |特殊な番号の例を参照 | ||
|- | |- | ||
|長崎県 | |長崎県 | ||
| 351行目: | 351行目: | ||
== 特殊な番号の例 == | == 特殊な番号の例 == | ||
* | === 福岡県 === | ||
福岡県は県内通し番号となっており、最盛期は10000交差点を超えていたため5桁以上の管理番号が存在する。また、先頭に[[信号機メーカー|メーカー]]あるいは設置業者を表すイニシャルアルファベットが付与されており、それぞれ以下のメーカーとなる。原則1文字だがコイトと京三に関してはどちらも同一の為区別するべく2文字目を付与している。なお、後述するが佐賀県もこのメーカー番号を一部表記が異なるが採用している。 | |||
* Ko … [[コイト電工]](小糸工業) | |||
* Ky … [[京三製作所]] | |||
* N … [[日本信号]] | |||
* S … [[住友電工]](住友電気工業) | |||
* M … [[パナソニック]](松下) | |||
* O … [[オムロン]]。佐賀県の場合は上部に棒がおかれた「Ō」となり、0と区別しているとみられる。 | |||
* D … [[信号電材]]と思われるが、電材は制御機を製造していないため詳細不明。この制御機が置かれている場合、大抵の場合は信号灯器も電材である。 | |||
=== 佐賀県 === | |||
佐賀県は、4桁の番号+アルファベット1文字+2桁の番号という構成になっている。このうち、真ん中のアルファベットは福岡県同様メーカーあるいは設置業者を表すと思われる。 | |||
最後の2桁は制御機の更新年度の西暦下2桁を表しており、例えば2014年度の場合は14となる。昔になればなるほど印字がかすれて読めない部分が多くなるが、少なくとも93(1993年度)を確認しているためその時期から印字はあったものとみられる。 | |||
先頭の4桁の番号については詳細不明で、少なくとも交差点に与えられた番号ではないと思われる。制御機の更新に合わせて4桁の番号も更新される傾向にあり、令和5(2023)年度の時点で3481の付番を確認している。ただし佐賀県は同年末時点の交差点数は1614交差点となっており、仮に廃止交差点の欠番使用が存在しなかったとしてもこれが管理番号を示すなら1800交差点と現存する交差点と同数の廃止交差点があったことになり整合性が取れない。各更新年度と番号が近似し、年度を増すごとに増加しているので、県内通しで制御機の更新世代番号を表している可能性が高い。 | |||
なお、佐賀県は規制番号として交差点に対して警察署ごとに番号を付与していることが判明しているため、それを踏まえてもこの番号は謎に包まれている。 | |||
=== 広島県 === | |||
広島県は、警察署ではなく市郡単位で管理番号を付与している。そのため、広島市はそれ単独で1エリアとみなされている。市町村合併に伴い移管が発生することになる。 | |||
郡内の町村が合併し新市が誕生した場合(例:江田島市)、新たにエリアが作成され番号が付与される。それが新しい郡を構成する場合であってもエリアが作成される。 | |||
郡内の町村が他市郡との合併で離脱した場合、その町村の交差点は合併先に移管される。そのため、番号は見かけ上多くても実は交差点数自体は2%程度というエリアも存在する。 | |||
なお内部での管理は警察署ごととなっている。 | |||
=== 北海道 === | |||
北海道は、警察署の統合により発生した新規交差点はその交差点の量に応じて下駄を履かせた(一定数の固定値を足した)番号に変更される。 | |||
例えば、2020年に夕張警察署を統合した栗山警察署は、夕張警察署管内の(統合当時の)交差点数が100交差点未満だったため、夕張警察署時代の管理番号に「900」を加えた番号を付与し、栗山警察署に移管している。 | |||
なお、交差点数が100交差点以上200交差点未満の場合は「800」が付与される傾向にある。 | |||
複数の警察署が統合した場合は100の位が繰り下がる形となる(例えば統合した署の1署が900番台から始まる場合、次の1署は800番台から始まる)。 | |||
=== 兵庫県 === | |||
兵庫県では、同一署内に市郡両方を管理する場合(例:加古川署など)、通常の整数による番号を市につけ、郡の方は「A」を先頭につけて別付番する方式を取っている。制御機に番号の印字がないので現地での確認はできない。 | |||
さらに、警察署統合が発生した場合は元警察署の番号の先頭に警察署名のイニシャルをつけてそのまま移管する。例えば、佐用署はたつの署に統合された際「S」が先頭に付与されている。なお、この理論でいえば南豊岡署+北豊岡署の統合により生まれた豊岡署に関してもNまたはKが付与されるはずだが、リセットされたのかここにアルファベットの表記はない。 | |||
=== その他 === | |||
* 和歌山県では、交通管制センターが管理する交差点においては601番以降を採番している。そのため、和歌山市など一部の地域では大きな数の管理番号が存在し、欠番が大量に存在する。 | * 和歌山県では、交通管制センターが管理する交差点においては601番以降を採番している。そのため、和歌山市など一部の地域では大きな数の管理番号が存在し、欠番が大量に存在する。 | ||
* | * 埼玉県や岩手県では、事実上セットとなる交差点がある場合、管理番号を同一にして枝番を付与して管理することがある。埼玉県の場合は「A」「B」…とアルファベットを付与し、岩手県の場合は「1」「2」…と番号を付与する。千葉県も、制御機への印字などで確認することはできないが同一交差点に対して枝番を付与して管理している。 | ||
* 東京都(警視庁)では、私有地などで「999」などの番号を見かけることがある。 | * 東京都(警視庁)では、私有地などで「999」などの番号を見かけることがある。 | ||