「地名板」の版間の差分
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[[ファイル:幅固定型地名板.JPG|サムネイル|幅固定型のオーソドックスな地名板]] | |||
'''地名板'''(ちめいばん)とは、交差点名を標示する案内標識の俗称である。'''地点表示板'''(ちてんひょうじばん)、'''交差点名標識'''(こうさてんめいひょうしき)などと呼ばれることもある。 | '''地名板'''(ちめいばん)とは、交差点名を標示する案内標識の俗称である。'''地点表示板'''(ちてんひょうじばん)、'''交差点名標識'''(こうさてんめいひょうしき)などと呼ばれることもある。 | ||
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* 白地の板に、青(あるいは紺)の文字色・枠色とする。 | * 白地の板に、青(あるいは紺)の文字色・枠色とする。 | ||
* 外枠を囲む。 | * 外枠を囲む。 | ||
* | * 交差点名はローマ字(英字)も下に表記するものとし、そのサイズは日本語部分の3割程度(大文字は1/2, 小文字は大文字の3/4<ref>国土交通省近畿地方整備局. "[https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/jigyousya/technical_information/consultant/standard_drawing/qgl8vl0000005g3e-att/zushu_16_1-16.pdf 16.道路標識]", 土木工事標準設計図集PDF版, n.d., (参照 2025-01-25).</ref>)とする。ただし、東京都や静岡県は50%とする仕様を掲げているため、英字が他のと比べて大きい<ref name=":0">東京都.[https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00004361.html 都道における道路標識の寸法に関する条例].H24/12/13 によると、ローマ字部分の大きさは日本語表記の1/2、あるいは2/3にする旨の記載がある。</ref>。 | ||
[[ファイル:幅合わせ地名板.JPG|サムネイル|幅固定型で10文字を表現すると、このように信号灯器を大きく上回る幅になる]] | |||
寸法について、大きく二つのタイプに分かれる。文字数に応じて地名板そのものの幅を調節するタイプは'''幅合わせ型'''、文字数に応じて文字幅を調節するタイプは'''幅固定型'''と呼ばれることがある。幅合わせ型の場合、文字数の増大に合わせて板の長さがどんどん横長になるが、幅固定型の場合は文字が横方向に縮小され、潰れる傾向にある。 | 寸法について、大きく二つのタイプに分かれる。文字数に応じて地名板そのものの幅を調節するタイプは'''幅合わせ型'''、文字数に応じて文字幅を調節するタイプは'''幅固定型'''と呼ばれることがある。幅合わせ型の場合、文字数の増大に合わせて板の長さがどんどん横長になるが、幅固定型の場合は文字が横方向に縮小され、潰れる傾向にある。 | ||
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== 独自の仕様で設置している例 == | == 独自の仕様で設置している例 == | ||
有名な例をいくつか述べる。ごく一部の地域でしか採用されていないものは特殊なものを除き記載しない。 | 有名な例をいくつか述べる。ごく一部の地域でしか採用されていないものは特殊なものを除き記載しない。 | ||
[[ファイル:山梨地名板.JPG|サムネイル|山梨県で見られる地名板。他県でも美装化された地域では見ることができる場所もある]] | |||
=== 山梨県 === | === 山梨県 === | ||
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=== 東京都、静岡県 === | === 東京都、静岡県 === | ||
東京都と静岡県は前述のとおり、ローマ字が従来のものより大きい地名板が設置されている。東京都では三分の二<ref name=":0" />、静岡県と静岡市では100分の65<ref>[https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/029/199/33dourohyousiki_kisoku.pdf 静岡県規則第33号 静岡県が管理する県道に設ける道路標識の寸法を定める規則] (平成24年4月1日施行)</ref><ref>[https://www.city.shizuoka.lg.jp/documents/1414/000148460.pdf 静岡市条例第89号 静岡市道路標識の寸法を定める条例] (平成24年12月14日施行)</ref>となっている<ref group="注釈">文字通り解釈すると、東京都と静岡県とでは約1.7%のサイズ差があるが、実際に異なるかは不明</ref>。概ね平成20年代後半からの採用となっており、年々増加傾向にある。ローマ字部分が大きくなったものの板の長さは変わらないため、一部の地名板はローマ字が潰れ見にくくなっている場所も存在する。 | |||
=== 群馬県、栃木県、埼玉県など === | === 群馬県、栃木県、埼玉県など === | ||
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=== 長野県 === | === 長野県 === | ||
長野県は、表面左側に自治体名を縦書きで記し、右側に日本語とローマ字を記し、裏面にローマ字部分のみを日本語と同一の文字サイズで設置している<ref>長野県. "[https://www.pref.nagano.lg.jp/toshikei/kurashi/sumai/kekan/kokyo-sign.html 長野県案内サイン整備指針 3 車両案内編]", 長野県, n.d., (参照 2025-01-26).</ref>。裏面がない場合もある。 | |||
=== 広島県 === | === 広島県 === | ||
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=== 東京都町田市、大田区など === | === 東京都町田市、大田区など === | ||
東京都の一部の市区では、書体を変更し、日本語部分・ローマ字部分ともにヒラギノの書体(高速道路の現行のフォント)やゴナを採用している箇所が見受けられる。 | |||
=== 関西地方(近畿地方) === | === 関西地方(近畿地方) === | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
* | * [[太一本アーム]] … 東京都や愛知県などでは、地名板がこのアームで別に設置されることがある。 | ||
== 参考文献 == | == 参考文献 == | ||
{{デフォルトソート:ちめいはん}} | {{デフォルトソート:ちめいはん}} | ||
[[カテゴリ: | <references /> | ||
== 注釈 == | |||
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[[カテゴリ:周辺物]] |