「警交仕規第1033号」の版間の差分
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現在は日本信号のみが製造し、信GOの名称でスマートフォン用アプリケーション(無料)が配布されている<ref>日本信号株式会社,日本初 歩行者信号の情報を提供するアプリケーション 「信 GO!」をリリースいたします,2020年4月27日 | |||
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基本機能は全て利用者のスマートフォンアプリから使用する。アプリから信号現示の確認・青になったときの鳴動・残り時間表示・横断要求(押ボタン制御等)等を行うことができる。 | 基本機能は全て利用者のスマートフォンアプリから使用する。アプリから信号現示の確認・青になったときの鳴動・残り時間表示・横断要求(押ボタン制御等)等を行うことができる。 | ||
== メリット・デメリット == | |||
=== メリット === | |||
* PICS用端末の配布が不要 | |||
従来のPICSは必要な人に専用端末を貸与する必要があった。高度化PICSではユーザーのスマートフォンを用いるため、貸与は不要である。また、誰でも使用可能である。 | |||
* 工事の簡略化 | |||
従来のPICSは全ての横断歩道に白杖センサ、スピーカ等を設置する必要があった。しかし、高度化PICSでは筐体、アンテナの設置のみで使用することができる。 | |||
* アプリケーションの設定をカスタマイズ可能 | |||
スマートフォンで使用する特性を活かし、音声やバイブレーション等のカスタマイズが容易である。ユーザーに合わせた設定が行える。 | |||
* 騒音被害を防止 24時間使用可能 | |||
音響装置でしばしば問題になる騒音問題が発生しないため、終日利用が可能である。 | |||
=== デメリット === | |||
* 高コスト | |||
視覚障害者等用の付加装置としてはかなり高価である。 | |||
* 知名度 | |||
現状多く普及していない地域も多く、周知もさほど行われていないことから知名度は限定的と思われる。 | |||
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2025年9月25日 (木) 09:48時点における最新版
警交仕規第1033号(BLE路側機)は視覚障害者等の横断補助を行う装置である。Bluetooth Low Energyを用い利用者が所有する携帯端末と通信して利用する。
概要[編集]
視覚障害者等の安全対策として以前から音響装置やPICS等が用いられてきた。本装置はPICS(歩行者等支援通信システム)を高度化した高度化PICSである。
現在は日本信号のみが製造し、信GOの名称でスマートフォン用アプリケーション(無料)が配布されている[1]。
構造[編集]
筐体とアンテナ(BLE送受信部)により構成される。アンテナは大規模交差点等では2台以上設置する場合がある。
基本機能は全て利用者のスマートフォンアプリから使用する。アプリから信号現示の確認・青になったときの鳴動・残り時間表示・横断要求(押ボタン制御等)等を行うことができる。
メリット・デメリット[編集]
メリット[編集]
- PICS用端末の配布が不要
従来のPICSは必要な人に専用端末を貸与する必要があった。高度化PICSではユーザーのスマートフォンを用いるため、貸与は不要である。また、誰でも使用可能である。
- 工事の簡略化
従来のPICSは全ての横断歩道に白杖センサ、スピーカ等を設置する必要があった。しかし、高度化PICSでは筐体、アンテナの設置のみで使用することができる。
- アプリケーションの設定をカスタマイズ可能
スマートフォンで使用する特性を活かし、音声やバイブレーション等のカスタマイズが容易である。ユーザーに合わせた設定が行える。
- 騒音被害を防止 24時間使用可能
音響装置でしばしば問題になる騒音問題が発生しないため、終日利用が可能である。
デメリット[編集]
- 高コスト
視覚障害者等用の付加装置としてはかなり高価である。
- 知名度
現状多く普及していない地域も多く、周知もさほど行われていないことから知名度は限定的と思われる。
参考文献[編集]
- ↑ 日本信号株式会社,日本初 歩行者信号の情報を提供するアプリケーション 「信 GO!」をリリースいたします,2020年4月27日 https://www.signal.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/04/9_20200424_pics.pdf,2024-01-13参照