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「円弧アーム」の版間の差分

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'''円弧アーム'''(えんこあーむ)とは、かつて小糸工業•京三製作所製の古灯器で用いられていた[[アーム]]の一つである。下アームが円弧状に大きく開脚した構造である。
[[ファイル:円弧アーム宇宙人.jpg|サムネイル|円弧アームに設置された[[宇宙人|宇宙人灯器]]。]]
'''円弧アーム'''(えんこあーむ)とは、昭和中期~後期に用いられた[[アーム]]の一つ。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[角型灯器]]、および[[初期丸型灯器]]の世代と[[樹脂丸型灯器]]の一部(主に[[古樹脂]]と呼ばれる時期)において多く用いられたものとなる。[[通常アーム]]と比較すると、下部のアームが円弧を描くように設置されていることが特徴。
2025年12月現在、[[ストレートアーム]]や通常アームへの置き換えが進んでおり残存数は減少しているが、アームを交換せず[[信号灯器]]だけを交換する都道府県などでは円弧アームに[[低コスト灯器]]や[[薄型LED灯器]]が設置されているケースが存在する。
なお、[[日本信号]]は原則として円弧アームを採用していない。
== 種類 ==
=== 角型灯器世代のアーム(日本信号製を除く) ===
別物として扱われることもあるが、便宜上円弧アームとして記す。
角形灯器の場合は、下部のアームが円弧であることは共通しているが、上部のアームが灯器の上部を通るのに対し下部のアームは灯器に直接接続される。[[京三製作所]]、[[コイト電工|小糸工業]]の角型灯器は円弧アームで設置されていたが、日本信号の角型灯器は今の通常アームとやや近い角ばった下部アームとなっており、これを'''[[三角アーム]]'''と呼ぶこともある。
=== [[包丁]]・[[包丁未遂]]のアーム ===
詳しくは[[未遂包丁アーム]]を参照。
=== [[宇宙人]]のアーム ===
宇宙人は通常アーム等と同様にアームの先に接続金具を用いて灯器を接続する方式となっており、角型灯器や包丁などのように下部アームが灯器に直接接続することはない。昭和55(1980)年くらいまでの宇宙人は円弧アームによる設置が多く、それ以降は通常アームによる設置に移行している。
=== 樹脂丸型灯器のアーム(古樹脂) ===
[[パナソニック|松下通信工業]]の昭和50年代の樹脂丸型灯器において採用されていたアーム。アームの形は未遂包丁アームに近く下部アームが途中で切れていることが特徴だが、それと比較して円弧の半径が小さいことから区別される。神奈川県では樹脂丸型灯器から[[鉄板灯器]]に更新されるケースがみられた(おそらく昭和40年代の樹脂丸型灯器が設置されていただろう箇所を昭和55(1980)年前後の[[ドットレンズ]]鉄板で更新するケースが最も多い。現在は絶滅)。
== 関連項目 ==
* [[東京アーム]] …… [[一本アーム]]の一種で、こちらも円弧を描いたアームとなっている
== 参考文献 ==
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[[カテゴリ:アーム]]
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2025年12月20日 (土) 07:01時点における最新版

円弧アームに設置された宇宙人灯器

円弧アーム(えんこあーむ)とは、昭和中期~後期に用いられたアームの一つ。

概要[編集]

角型灯器、および初期丸型灯器の世代と樹脂丸型灯器の一部(主に古樹脂と呼ばれる時期)において多く用いられたものとなる。通常アームと比較すると、下部のアームが円弧を描くように設置されていることが特徴。

2025年12月現在、ストレートアームや通常アームへの置き換えが進んでおり残存数は減少しているが、アームを交換せず信号灯器だけを交換する都道府県などでは円弧アームに低コスト灯器薄型LED灯器が設置されているケースが存在する。

なお、日本信号は原則として円弧アームを採用していない。

種類[編集]

角型灯器世代のアーム(日本信号製を除く)[編集]

別物として扱われることもあるが、便宜上円弧アームとして記す。

角形灯器の場合は、下部のアームが円弧であることは共通しているが、上部のアームが灯器の上部を通るのに対し下部のアームは灯器に直接接続される。京三製作所小糸工業の角型灯器は円弧アームで設置されていたが、日本信号の角型灯器は今の通常アームとやや近い角ばった下部アームとなっており、これを三角アームと呼ぶこともある。

包丁包丁未遂のアーム[編集]

詳しくは未遂包丁アームを参照。

宇宙人のアーム[編集]

宇宙人は通常アーム等と同様にアームの先に接続金具を用いて灯器を接続する方式となっており、角型灯器や包丁などのように下部アームが灯器に直接接続することはない。昭和55(1980)年くらいまでの宇宙人は円弧アームによる設置が多く、それ以降は通常アームによる設置に移行している。

樹脂丸型灯器のアーム(古樹脂)[編集]

松下通信工業の昭和50年代の樹脂丸型灯器において採用されていたアーム。アームの形は未遂包丁アームに近く下部アームが途中で切れていることが特徴だが、それと比較して円弧の半径が小さいことから区別される。神奈川県では樹脂丸型灯器から鉄板灯器に更新されるケースがみられた(おそらく昭和40年代の樹脂丸型灯器が設置されていただろう箇所を昭和55(1980)年前後のドットレンズ鉄板で更新するケースが最も多い。現在は絶滅)。

関連項目[編集]

参考文献[編集]