警管仕第42号

警管仕第42号(歩行者用タッチ式スイッチ)とは、タッチ操作でユニバーサルデザインに配慮した押ボタン箱である。
概要[編集 | ソースを編集]
従来の押ボタン箱はボタン部が小さく、操作性に課題があった。特に高齢者や視覚障害者等にとって使いやすいものではなく、また日本語表記が多いため、外国人等には操作方法が分かりづらい。
そこで開発されたのが歩行者用タッチ式スイッチである。従来の押ボタン箱とは大きく変わった形状であり、ユニバーサルデザインに配慮している[1]。
特徴[編集 | ソースを編集]
最大の特徴はボタンの押下ではなくタッチによって操作が可能な点である。従来の押ボタン箱でも主に警交仕規第1026号以降はタッチ式のものも設置されていたが、歩行者用タッチ式スイッチでは感応範囲が極めて広くなっており、使い勝手が大きく向上している。
また、ピクトグラムを使用することで子供や外国人にも分かりやすいものとなっている[1]。
種類[編集 | ソースを編集]
歩行者用タッチ式スイッチは視覚障害者用(誘導音)・高齢者用(青延長)・健常者用(横断用)の3つの用途があり、1つまたは2つの用途を組み合わせることができる。
Aタイプ[編集 | ソースを編集]
視覚障害者用の機能を有する。上部のセンサをタッチする。表示部は点灯しない。
Bタイプ[編集 | ソースを編集]
高齢者等用の機能を有する。下部のセンサをタッチする。「おまちください」表示部が点灯する。
Cタイプ[編集 | ソースを編集]
視覚障害者用及び高齢者等用の機能を有する。視覚障害者用は上部のセンサを、高齢者等用は下部のセンサをタッチする。
「おまちください」表示部が点灯する、
D2タイプ[編集 | ソースを編集]
視覚障害者用及び健常者用の機能を有する。視覚障害者用は上部のセンサを、健常者用は下部のセンサをタッチする。
「おしてください」及び「おまちください」表示部が点灯する。
健常者用(単独)[編集 | ソースを編集]
一般的な歩行者用押ボタン箱と同様の機能を有する。「おしてください」及び「おまちください」表示部が点灯する[1]。
製造メーカー[編集 | ソースを編集]
- コイト電工
全国的に数多く設置されている。
- 三交社
警視庁で少数設置されている。
採用都道府県警察[編集 | ソースを編集]
歩行者用タッチ式スイッチは警管仕で制定されているが、警視庁以外のでも設置している都道府県警察が存在する。
- 北海道警察
- 警視庁
- 愛知県
- 静岡県
等(現在調査中)
参考文献[編集 | ソースを編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 コイト電工,製品・技術,交通システム機器, 歩行者用タッチ式スイッチ, https://www.koito-ind.co.jp/product/traffic/touch_switch.html ,2024-03-23参照