踏切警報音感知器
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踏切警報音感知器(ふみきりけいほうおんかんちき)とは、第一種及び第三種踏切の警報音を検知する装置である。これで検知した情報を対応する制御機に送信することで、踏切と連動する制御(いわゆる踏切信号)を行うことができる。
概要[編集]
踏切信号では踏切の連動制御を行うために踏切の動作を検出する必要がある。このとき、直接踏切制御箱とケーブルで接続する場合、必然的に管轄の異なる2つの装置(警察が管理する交通信号制御機と鉄道会社が管理する踏切制御箱)を電気的に接続する必要があり、設置や保守に手間がかかる。
そこで、踏切警報音感知器を用いることで2つの装置を電気的に接続することなく踏切の連動制御を行うことができる。
仕組みは極めて単純であり、警報音のスピーカー付近にマイクを設置し、警報音を感知すると踏切が鳴動していると認識する。
メリット[編集]
前述の通り別管轄の装置が電気的に隔離された状態になるため、メンテナンス性に優れている。また、何かしらの障害発生時にもそれぞれが個別であるため影響を最小限に抑えられる。
デメリット[編集]
踏切警報音を聞き取る構造上、踏切警報音発生装置(音発)が故障すると反応しない。よって、直接ケーブルで接続する方法より信頼性が劣る場合が多い。よって、踏切信号(一時停止不要)では使用されない場合が多い。