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「コンクリート柱」の版間の差分

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信号柱のうち材質が鉄筋コンクリート製のもの。
信号柱のうち材質が鉄筋コンクリート製のもの。


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内部は空洞であり、環状に鉄筋が配置された構造である。根元から先端に向けて細くなる形状が多い。通常は柱の長さに対して1/6以上を埋設して建柱する。
内部は空洞であり、環状に鉄筋が配置された構造である。根元から先端に向けて細くなる形状が多い。通常は柱の長さに対して1/6以上を埋設して建柱する。


足場ボルトの取り付けが可能であることが多い。
足場ボルトが取り付けられていることが多い。


一般に鋼管柱より強度、寿命などが劣るが、安価であるため道路工事用などでは今でも用いられる。また、青森県などの一部の都道府県では現在も主力で設置している。
一般に鋼管柱より強度、寿命などが劣るが、安価であるため道路工事用などでは今でも用いられる。また、青森県などの一部の都道府県では現在も主力で設置している。
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=== 塗装色 ===
=== 塗装色 ===
多くのコンクリート柱は無塗装が、一部塗装されたものも見られる。ただし、景観保護色指定の場合は鋼管柱やデザイン柱が用いられる場合が多い。
多くのコンクリート柱は無塗装であるが、一部塗装されたものも見られる。ただし、景観保護色指定の場合は鋼管柱やデザイン柱が用いられる場合が多い。


== 耐用年数 ==
== 耐用年数 ==
耐用年数(減価償却)は42年であり、鋼管柱より8年短い。ただし、寿命は設置環境などに大きく左右される。
耐用年数(減価償却)は42年であり、鋼管柱より8年短い。ただし、寿命は設置環境などに大きく左右される。


コンクリート柱の劣化は鉄筋の破断と表面のヒビ割れに大別される。特に鉄筋の破断は倒壊を引き起こす恐れがあり、十分に点検•管理を行うべきであるが目視での判断は困難である。よって、非破壊検査等を用いて内部の破断状況を調べ、必要に応じて建替を行うべきだが十分に実施されず倒壊事故が発生した例もある。
コンクリート柱の劣化は鉄筋の破断と表面のヒビ割れに大別される。特に内部の鉄筋の破断は倒壊を引き起こす恐れがあり、十分に点検・管理を行うべきであるが目視での判断は困難である。よって、非破壊検査等を用いて内部の破断状況を調べ、必要に応じて建替を行うべきだが、十分に実施されず倒壊事故が発生した例もある。


海に近い地域では塩害によって劣化が進む場合がある。
海に近い地域では塩害によってさらに劣化が進む場合がある。


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2025年9月23日 (火) 00:18時点における最新版

コンクリート柱

信号柱のうち材質が鉄筋コンクリート製のもの。

概要[編集]

一般にコンクリート柱、または英語(Concrete Pole)のイニシャルからCPと呼ばれる。

交通信号機用としてかなり昔から使用されている。また、信号用に限らず電信柱や架線柱などにも広く使用されている。

構造[編集]

内部は空洞であり、環状に鉄筋が配置された構造である。根元から先端に向けて細くなる形状が多い。通常は柱の長さに対して1/6以上を埋設して建柱する。

足場ボルトが取り付けられていることが多い。

一般に鋼管柱より強度、寿命などが劣るが、安価であるため道路工事用などでは今でも用いられる。また、青森県などの一部の都道府県では現在も主力で設置している。

種類[編集]

長さ[編集]

一般に9mまたは10mのものが使用される。なお1/6以上を埋設するため、GLからは7〜8.4m程度の高さとなる。

塗装色[編集]

多くのコンクリート柱は無塗装であるが、一部塗装されたものも見られる。ただし、景観保護色指定の場合は鋼管柱やデザイン柱が用いられる場合が多い。

耐用年数[編集]

耐用年数(減価償却)は42年であり、鋼管柱より8年短い。ただし、寿命は設置環境などに大きく左右される。

コンクリート柱の劣化は鉄筋の破断と表面のヒビ割れに大別される。特に内部の鉄筋の破断は倒壊を引き起こす恐れがあり、十分に点検・管理を行うべきであるが目視での判断は困難である。よって、非破壊検査等を用いて内部の破断状況を調べ、必要に応じて建替を行うべきだが、十分に実施されず倒壊事故が発生した例もある。

海に近い地域では塩害によってさらに劣化が進む場合がある。