「フード」の版間の差分
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太陽光を防いだり、他の道路からの誤認を防いだりする役割がある。日本に初めて信号機が設置された時から長期にわたって信号機に取り付けられていたが、[[LED式信号機]]では太陽光を防ぐ必要性が低下し、庇が短い信号機や、庇が無い信号機も設置されるようになった。また、2017年登場の[[低コスト灯器]]ではフードレスが標準となり、誤認防止や着雪対策以外の庇が取り付けられることは稀である。 | 太陽光を防いだり、他の道路からの誤認を防いだりする役割がある。日本に初めて信号機が設置された時から長期にわたって信号機に取り付けられていたが、[[LED式信号機]]では太陽光を防ぐ必要性が低下し、庇が短い信号機や、庇が無い信号機も設置されるようになった。また、2017年登場の[[低コスト灯器]]ではフードレスが標準となり、誤認防止や着雪対策以外の庇が取り付けられることは稀である。 | ||
== | == 通常庇(ノーマルフード) == | ||
通常庇は、その信号機の標準的な庇である。長さは基本的には1種類だが、[[警管仕]]厚型LEDなどの一部の灯器では庇が短くなっているものがある。また、豪雪地域に設置される縦型灯器には、青と黄色の庇が短くなっているものもある。[[薄型LED灯器|薄型LED]]以降の世代では、ショートフードに対して「ロングフード」と呼ばれることがある<ref group="注釈">西日対策フードも「ロングフード」と呼ばれることがある。</ref>。また、[[低コスト灯器]]ではフードレスが標準となったため、通常庇を取り付けたものは極めて少ない。 | 通常庇は、その信号機の標準的な庇である。長さは基本的には1種類だが、[[警管仕]]厚型LEDなどの一部の灯器では庇が短くなっているものがある。また、豪雪地域に設置される縦型灯器には、青と黄色の庇が短くなっているものもある。[[薄型LED灯器|薄型LED]]以降の世代では、ショートフードに対して「ロングフード」と呼ばれることがある<ref group="注釈">西日対策フードも「ロングフード」と呼ばれることがある。</ref>。また、[[低コスト灯器]]ではフードレスが標準となったため、通常庇を取り付けたものは極めて少ない。 | ||
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基本的にフードで囲われていない部分(穴)が左下か右下にある場合が多いが、日本信号や[[京三製作所]]の一部の灯器に関しては真下に穴があり後述の筒形フードに似たような状態になっているものも存在する。 | 基本的にフードで囲われていない部分(穴)が左下か右下にある場合が多いが、日本信号や[[京三製作所]]の一部の灯器に関しては真下に穴があり後述の筒形フードに似たような状態になっているものも存在する。 | ||
=== 三角フード === | |||
[[ファイル:三角フード.JPG|サムネイル|三角フード|なし]] | |||
信号電材製の低コスト灯器に対して設置されることがあるフード。ダブルフードは円周型に覆うのに対し、三角フードはその名の通りカクカクした形となっている。後述の筒型フードに相当する六角フードを半分にしたものと言える。 | |||
== 筒型フード == | == 筒型フード == | ||
[[ファイル:Tsustugatahood2.jpg|代替文=筒形フード|サムネイル|筒型フード|なし]] | [[ファイル:Tsustugatahood2.jpg|代替文=筒形フード|サムネイル|筒型フード|なし]] | ||
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=== 完全筒型フード === | === 完全筒型フード === | ||
筒型フードのうち、下部の開きがほとんど、あるいは全くないもの。 | 筒型フードのうち、下部の開きがほとんど、あるいは全くないもの。 | ||
=== 六角フード === | |||
[[ファイル:六角フード.JPG|なし|サムネイル|六角フード]] | |||
信号電材製の低コスト灯器に用いられる筒形フードに相当するもので、見た目が六角形なことからその名がつけられている。 | |||
== 誤認防止フード(ルーバーフード・視角制限フード) == | == 誤認防止フード(ルーバーフード・視角制限フード) == | ||
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== 雪国フード == | == 雪国フード == | ||
[[ファイル:Yukiguni.jpg|代替文=雪国フード|サムネイル|雪国フード|なし]] | |||
縦型灯器において赤の庇は通常の長さで、黄青の庇が赤より短くなっている特徴を持っているフード。目的は定かでは無いが、黄青の庇に積雪すると赤黄の灯火が隠れてしまうためこの様式が採用されていると考えられる。 | 縦型灯器において赤の庇は通常の長さで、黄青の庇が赤より短くなっている特徴を持っているフード。目的は定かでは無いが、黄青の庇に積雪すると赤黄の灯火が隠れてしまうためこの様式が採用されていると考えられる。 | ||
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== ドレミ型フード == | == ドレミ型フード == | ||
[[ファイル:doremi.jpg|代替文=ドレミ型フード|サムネイル|ドレミ型フード(転用で偶然なった個体)|なし]] | |||
縦型灯器において庇が上から下にかけて短くなっていく特徴をもつフード。目的は雪国フードと同じだと考えられる。 | 縦型灯器において庇が上から下にかけて短くなっていく特徴をもつフード。目的は雪国フードと同じだと考えられる。 | ||
北海道、福島県、新潟県、福井県で採用されており、元々は鉄板灯器など比較的古い世代で採用されていたが、最近では薄型灯器で若干その特徴が出ている個体や、庇が転用され偶然ドレミ型フードになったものもある。 | |||
== その他 == | == その他 == | ||
* | * 静岡県では、通常より長い誤認防止フードが使用されていた時期がある。 | ||
* 東京都では、歩灯の誤認防止としてノーマルフードを採用する場合があるが、その中でとりわけ長いフードを使用している箇所がある。 | |||
== 参考文献 == | == 参考文献 == |